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2001年01月 アーカイブ

2001年01月26日

なぜアスピリン腸溶錠100mg錠をドイツ・バイエル社は推奨するのか

 トピックスに入れるまでも無いので、こちらに書きますが、バイエル社は、抗血小板剤として臨床効果を確実に得るにはアスピリン100mg/日以上の投与量が必要だと言ってます。
 ふーーん、ってな感じだが、理由は以下のようなものらしいですよ。

 これまでに行われたさまざまな適応症に対する臨床試験で、アスピリン100mg/日投与の有効性が実証された事実である。

 世界的にみて専門医の多くが、高リスク患者における心血管系疾患の合併症の予防において、100mg/日以上の投与が非常に効果的であると推奨していることもその理由の 1 つであるという。なかには、「100mg/日未満では抗血小板効果を十分に得られない患者がいる」とするMoerlooseらのように、アスピリンの低用量投与に疑問を呈する研究家も少なくない。

 なお、実際に臨床で投与されているアスピリンの 1 日用量は、米国では70~80%が300mg/日以上であるという。また、国際共同研究ATT(Antiplatelet Trialists Collaboration)の最新報告では、アスピリンの投与量は中等量(160~325mg/日)がもっとも優れているとしており、投与量と臨床効果にいわゆる「Jカーブ現象」があることを示唆している。

 現在のところ、アスピリンの最少有効量についての世界的コンセンサスはまだ確立されていない。そのため、十分な臨床効果を得るためには、薬理作用が発現する最少用量をいくらか増量した用量を投与する方法が理に適うという考え方が、アスピリン100mg/日を推奨する 3 番目の理由となるという。

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