遺伝子医学
同様のタイトルの雑誌をご存知だろうか?
この雑誌の別冊号で“遺伝子医学の入門書---これだけは知っておきたい遺伝子医学の基礎知識”というタイトルの本が発売になった。非常にタイムリーな企画である。
私は、この雑誌を創刊号から購読している関係(どんな関係だよ?)で、この別冊号も買ったのであるが、関連分野をもれなく網羅してあるし、良くまとまっていて薬剤師にもちょうど良い内容だと思う。もし、ご存知なければ、是非、読むことを事を薦める。(発行は メディカル ドゥ社 である。3,800円なり。)
この号の序文で、執筆・監修の京大医学部長の本庶佑氏が、『・・・・このように眺めてみると、今日分子遺伝学の知識なしに医療を行うことはきわめて危険である。今日多くの遺伝子解析の結果が症例報告にも登場するようになってきている。症例報告も理解できない検査の意味も理解できない医師やコメディカルが誕生することはゆゆしき事態である。・・・・』と言っている。
まったく同感であるし、そう思ってきたからこそ、私もかなり勉強してきた。
ところで、ここで、注目してほしいのは、本庶氏が“医師やコメディカル・・・”と言っていることである。本庶氏の“コメデイカル”の中には“薬剤師”は入っているのであろうか????(非常に疑問なため?がイッパイ)
ある調査によると、薬剤師の免許を持っている人は、その7割位が『自分(薬剤師)は医療人』と思っているのに対して、一般の人では3割くらいの人しか薬剤師を医療人と考えていないそうである。
このギャップは、一体、何なのか?
自分を“医療人の一員”と思っている薬剤師も、今一度、良く考えて見る必要があるのではないかと思う次第である。