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2006年09月 アーカイブ

2006年09月01日

関係4省、医学部定員増を合意

 地方の医師不足対策を協議していた厚生労働、文部科学、総務、財務の4省は31日、特に不足が深刻な東北、甲信越、中部地方の10県の大学医学部の入学定員を、各県で最大10人まで、08年度から最長10年にわたり増やすと認めることで正式に合意した。

 地域医療を担う医師を養成する自治医大(栃木県下野市)も最大10人まで、同期間認めた。歯科医師は歯学部定員の削減を要請、合格基準を引き上げる。

20060901_ad15c4b3.jpgこれって、、、実態を知らなさすぎ?

こんな事しても、僻地の医師不足解決に何の足しにもならないって事がわかんないのかねぇ!

自治医大卒の医師たちの実態をわかってるのかなぁ??地方でご奉公するかわりに、今まで係ったお金を払って、さっさと地方を脱出してるんだよ!ただ単に、お金だけじゃなくって、自分の医療技術のスキルアップの目的もあって。

最初から“僻地医療”を身を投じようなんて人材が、いまの日本にどれほどいると思っているのだろう?

そもそも、医師になろうと志す人(学業の偏差値が高い人)の殆どの家庭は裕福なのだ。東大へ進学する学生の家庭の平均収入は、どの大学よりも高い事がそれを証明している。(親の収入に子供の偏差値が比例するのは、日本の現実なのだ。善し悪しは別にして)
田宮二郎主演《白い巨塔》の頃でさえ、実家が貧乏として描かれている登場人物の一人、柳沢医師(最後に謀反を起こす)でさえ、原作では実家は郵便局長だったし、先祖からの田畑を所有していた(売り払って息子に投資しているのだ)と記憶している。

家庭にお金が無いから自治医大へ行くんじゃなくって、医師になる為の一つの選択肢を選んだ結果なのだ。まして僻地医療に身を投じたくって自治医大へ行くんじゃない。(ご奉公を免れる代わりのお金は、いつでも工面できるのである。)

まれなケースとして『僻地医療に身を投じたくって』は有りうるだろうけど、医療にまじめに取り組めば取り組むほど、自身の技術向上に僻地では物足りなさを感じるようになる。
『僻地医療はしたくても、自分のスキルに自信が持てない。自分がこの地の医療に責任を負うには、スキルアップが不可欠だ・・・。』

医療職のスキルアップには、(薬剤師を除いて)座学だけでなく実務経験が物を言うのは、周知の事実である。


はっ!!もしかしたら、関係4省の役人達は『医師を目指す人たるもの、人生全てを僻地の医療に身を投じるくらいの公共心を持つのが、当然である。』みたいな感覚があるのだろうか?または、世論がそう思っていると感じているのか??
それとも、僻地医療は、免許取りたての医師が最初の10年を勤めれば、事足りるとでも思っているのだろうか???

老人医療ならそれで良いだろう。

しかし、必要とされているのは、小児科医や産科医であり、クリティカルな状態に対応できるスキルを持った人材なのである。

老人医療に、、、、言っちゃ悪いが、スキルは必要ない。必要なのは人情だ。


医師のライセンスを持った人間を増やした所で、お金で縛る(学費を肩代わりする代わりに、地方勤務を強いる)方法じゃ、意味無いのである。

医療を本気で国のインフラと考えるなら、医師は全員、国家公務員にするしかない。あるいは、地方自治政策を絡めライセンスの授与は都道府県単位で行ない、ライセンスの効力は都道府県を越えて発揮しないとするしかない。

こんな事を実現しない所をみると、関係4省の役人達も、現代医療は医療従事者の生活の糧であり、必要不可欠なものとは考えてはおらず、半分以上の医療行為は患者(お客)の満足を満たす為に存在しているという実態を心得ているのかもしれない。

生活習慣病と診断されている患者の何割が、現代医療の恩恵に浴する事ができるのか?
エビデンスと称する論文をかき集めて、さかさまから眺めれば、答えは一目瞭然だから、知らない筈はないし。(注)

でも、役人だから、こんな事実を認識していると知られる事はタブーであるし、口が裂けても言えないから、何かをやっているってポーズを取りたい・・・・のは解らないでもないのだが、、、、そのしわ寄せが、現実に僻地の乳幼児、妊婦に降りかかっているのである。

弱者の切りの捨て・・・・と言わざるを得ない。

私は“弱者の正義”を振りかざしたり、ただ努力を怠っているだけの人を弱者に見立て“弱者の味方”をする奴等には“吐き気がするほどの嫌悪感”を感じるが、乳幼児と妊婦は努力を怠っている訳じゃなく、自分から弱者の正義を叫ぶ訳でもなく、本物の弱者なんだから、これを守ってやらないでどうするんだ・・・って思っている。
 
 
 
ところで、「司法支援センター」なるものが10月、全国各地で一斉に開業するそうだ。これも、気軽に弁護士に法律相談・・・ってことらしいが、中核となるはずの常勤弁護士が初年度計画の3割弱しか確保できていないことがわかったらしい。

法曹界の内情は知らないけれど、問題の核は、推して知るべし・・・・。


注:コレステロール250~270をほったらかして30年、何割の人が心筋梗塞を起こすのか?答えは15から20%(6年で3%だから、5倍した。罹患率はほぼ直線なので)。その発病する人の中で、コレステロールを薬で下げて、何割の人が発症を予防できるのか?答えは33%だ。
これを元に、生活習慣病で現代医療の恩恵に浴する割合を考えると、コレステロールを下げ薬の恩恵を受けられるのは、20%の33%、すなわち、全体の6%って事になる!後は、神様の決めた運命に則って発症するのである。この法則に少しでも近づく為に、服薬のエビデンスは100%が望ましいのだ。裏を返せば、生活習慣病は遺伝子タイプの解析とセットで行なわないと、エビデンスとは成り得ないのである。
テレビで数字だけ見せられて、騙されないように!!

マスト細胞と移植拒絶

20060901_5cbd0a60.jpgいやー、久々の『へぇ~~~~~~~』である。

私がへぇ~~~って感じる時、それは、今まで頭の中で整理がついていた事柄に対して、整理し直さなくてはならない事実を突き付けられた時、、ってのが多い。

次のような新知見が、その典型だ。

(写真は人の姿を真似しているサボテン・・・・って、擬態なんてこんなモノ。ヒナを守ろうと親トリが怪我した振りをするのは我が子を思う心、、、なんてモノはトリには無いのと同じ・・・。)

マスト細胞と移植拒絶
Nature August 31, 2006
マスト細胞は免疫系の重要な構成要素で、アナフィラキシーや喘息などのアレルギー反応での応答細胞としての働きが最もよく知られている。

最近の研究では、マスト細胞が自然免疫と適応免疫の両方で免疫調節性細胞として機能すると考えられるようになった。

また、その遺伝子発現プロファイルからは、移植組織に対する免疫寛容にもかかわっているという意外なことも指摘されている。

今回マウスを使って、マスト細胞が免疫抑制において重要な役割を果たしており、調節性T細胞に依存する末梢での免疫抑制に必要とされることが確認された。

これはまた、インターロイキン-9(IL-9)が活性化T細胞とマスト細胞動員の間をつなぐ役割をもっていることを意味しており、IL-9、マスト細胞およびその免疫に関連する遺伝子産物は移植拒絶を防ぐ薬剤の標的となると考えられる。


私の中では、マスト細胞って言われれば、『Ⅰ型アレルギーの際、ヒスタミンを遊離するエフェクター細胞だ』ってイメージが出来上がっている。アナフィラキシー様反応のような非アレルギー反応の場合には、直接の主役でもあるとも認識している。

しかし、この Nature の論文を見ると、マスト細胞はエフェクターではなく、モジュレーターに近い役割も担っているようだ。TLR が発見されてから、樹状細胞が一躍、免疫の主役級にのし上がった時のように、マスト細胞も、今までは見向きもされなかった IL-9 の効果(IL-9受容体の細胞内情報伝達系の解析)により、主役級に躍り出たのだろうか??

遺伝子発現プロファイルから得られた情報、すなわち、マスト細胞側に IL-9 、T 細胞側に IL-9R がある事からの機能の予測なんだろうけど、どうして、いままで気づかなかったんだろう??

IL-9 が“血小板の前駆細胞の増殖促進機能”として発見されてしまった経緯が、ここ数年 Th1 , Th2 理論で進んできた免疫学の世界の視野を狭めてしまったのかもしれない。

Th1 , Th2 , 樹状細胞の間に IL-9 の入る余地はなかったからなぁ。
 
 
 
さて、近々の自分の中でのトピックスはコレ!!

■RNAiの影響は子々孫々まで続く
Nature August 24, 2006
RNA干渉(RNAi)が治療法として使えるかどうかを左右する重要な要素の1つが、阻害効果の持続期間である。

RNAiによる転写抑制が次の世代へ遺伝することは、これまでにマウスで立証されている。

今回、線虫でRNAiによって1回転写を抑制すると、この抑制が有性生殖で何世代にもわたって、しかもその後は引き金やRNAi装置がなくても半永久的に受け継がれることが明らかになった。

■転写性遺伝子サイレンシングの仕組み(The Art of Transcriptional Gene Silencing)

Science August 25, 2006, Vol.313

RNA干渉(RNAi)は、相補的な小さな干渉(si)RNAを介して配列をサイレンスすることを狙う。

siRNAはAgoタンパク質に結合されるが、そのうちのいくつかは標的RNAを「スライス」し、不活性化させることがある。

RNAiは、転写後のレベルと転写レベルの双方で遺伝子発現をサイレンスする。

転写後の遺伝子サイレンシングでは、siRNAがメッセンジャーRNAを標的にする。

転写性遺伝子サイレンシング(TGS)におけるsiRNAの標的は、DNAでも、それによって産生されたRNAのどちらでもありえた。

Irvineたちは、スライスされないよう保護され、孤立した分裂酵母のAgoタンパク質に変異を起こした(p. 1134)。

この変異体タンパク質は、TGS活性を非常に減少させたが、これは、siRNAが転写を消すようコードするDNAよりも新生RNAと相互作用していることを示唆するものである。

さらに、TGSの隣接遺伝子への伝播には、標的転写物および「スライス(切断)」された新生転写物の読み過ごし転写(read-through transcription)が必要なのである。

■植物が子孫に伝えるもの

Nature August 31, 2006

植物は明るすぎたり暗すぎたり、また暑すぎたり寒すぎたりといった不快な状況から逃げ出すことができない。

その代わりに、ストレスに対してさまざまな生理的応答をすることで、耐性の度合いを変化させている。

シロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)では、病原体と同じような働きをする化学物質、あるいは紫外線といったストレスにさらされると、ストレスを受けた個体だけでなく、意外なことに直接ストレスを受けないその子孫でも、数世代にわたって変化がみられることがわかった。

シロイヌナズナはおそらく、まだ知られていないエピジェネティックな仕組みを使って、受けたストレスを「覚える」のだろう。

この現象には、獲得形質が染色体を介して遺伝するという、ラマルクの崩れ去った学説を思わせるところが、ほんのわずかながらありそうだ。


ポストゲノムシーケンスは、やっぱり遺伝子発現の制御だ!しかも、エピジェネティックな影響が発見されるに連れ、現象から考察され、やがて、古典的な生物学により否定され、また、最先端の生物学で肯定されようとしている“古の進化論”などが面白い。

進化医学に初めて触れ頃感じ始め、ネオ進化論7部作を読んだ頃には確信になり、『脳の中の幽霊 ふたたび』の中で、著者も書いていたので自信を持って言える事だが、現代の医学・生物学は“生物の進化”抜きには説明が出来なくなってきている。

生命現象には、その表現型があるべく理由がある。(いや、形態学的には無いとも言えるが・・・例えばヒトの耳の骨は爬虫類時代には顎の骨として発達した。ヒトに進化する時に、ちょうど、そこにあったから、それを別の目的で利用した・・・こんな事は進化では日常茶飯事。)

『キリンは高い所の葉を食べようとして首が長くなった』は、今では否定されているのだが、最先端の生物学の知見を加味すると、簡単に否定も出来ないってわけなのだ。
エピジェネティックな仕組みが次世代に遺伝するのなら、それが翻訳のルールになるって事も考えられる訳で・・・


免疫学にも、まだまだびっくりするような発見があり、遺伝子の発現制御やその翻訳された蛋白質の相互作用っていうかネットワークには、まだまだ、数え切れないほどのお宝が埋まっている。

ライフワークにしているこの分野では、これからも溢れるくらいの新発見が待ち受けている事を思うと、やっぱりワクワクしてくるのだが、あんまりスピードが速いと付いていけなくなりそうで、くれぐれも私の理解のスピードを越えないよう・・・なんて願ったりしている今日この頃である。

今回のエントリーは、社会の問題と関連付けずに、あっさりとこれでオシマイ!!

2006年09月06日

コースター乗車後4割超が不整脈

皆さんは、富士急ハイランドのスゲェ怖そうなジェットコースターに乗ったことがあるだろうか?

恥ずかしながら、私、恐くって『フジヤマ』にも乗れないし『ドドンパ』なんて冗談じゃないと感じてます。ハイ。(これでも、子供の頃は平気だったんだけどなぁ!!!谷津遊園のジェットコースターだけど。)


20060906_tomorrow_atr03_ph1.jpgジェットコースターに“弱い”って感じ始めたのはディズニーランドがオープンした大学2年生の頃。当時、付き合っていた彼女とデートに出かけ、久しぶりに“ジェットコースター”に乗った後のことだ。このジェットコースターの名は『スペース・マウンテン』。

降りた後、フラフラしてしまって、立っていられなくってしゃがみこんでしまったのだ。(決して、怖い訳じゃない・・・と思う。)

それ以降も、何度も乗ったのだが、結果はほぼ同じ。それからというもの、なんとなく“ジェットコースター”に対して“嫌悪感”が生じてしまったのだ。

20060906_west_atr05_ph1.jpgディスニーランドに連れて行く相手が代わった時には、いつも乗りたくない“イイワケ”をしなくちゃならない。知識も経験(なんの?)も少なかった頃にひねり出した答え(イイワケ)は、何度も話しているうちに、一人歩きしてしまう。(記憶が、人から聞いたことを元に形成される過程と似ている)

そんな訳で、どうしてジェットコースターが嫌いなのか、附に落ちる説明を自分自身で探せないまま、この年齢に到達してしまったのだが、やっと、“ひざをポン”って打てるかもしれない、説明に使えそうな“知見”に巡り合えた。

それが、タイトルの内容。

親や叔父・叔母、親戚を見渡して、将来の自分の死因はガンじゃなくって心臓死だと、漠然と感じている私は、意識しない脳の領域が『フジヤマ』や『ドドンパ』乗車に拒否を感じさせていたのかもしれない・・・。扁桃体が拒否するんだから、嫌悪を感じる事に、言葉に出来る理由なんてないんだけど、これを本能的に察知していたんだろうなぁ。。。って答えに行き着いたのだ。シミジミ。


■コースター乗車後4割超が不整脈

やっぱり心臓に悪い? ドイツの遊園地で実証

 最新の過激なジェットコースターは心血管系への悪影響はないのか。ドイツ・マンハイム大学病院のJuergen Kuschyk氏らは、55人のボランティアにホルター心電計を装着させ、ジェットコースター乗車中の心拍数の変化を測定した結果、乗車中の平均心拍数は激しい運動並みに上昇した上、被験者の実に43.6%が乗車後、不整脈を呈した。ジェットコースター乗車が心血管系に及ぼす影響を系統的に分析した研究はこれが初めてという。研究成果は9月4日のポスターセッションで報告された。

 55人の被験者は37人が男性、平均年齢は28歳(18~70歳)だった。うち30人はジェットコースター乗車経験がなく、8人は少数回の経験者、17人は豊富な経験を持っていた。12誘導ホルター心電計で、乗車前、乗車中、乗車後の心拍を記録した。

 計測はドイツ国内の遊園地にある実際のジェットコースターを用いた。乗車時間は120秒。地上62メートルから急速に落下する。重力は4秒間で6G変化し、最高時速は120キロを超えるという。

 測定の結果、安静時の平均心拍数は89だったが、スタートから平均64秒後に最大心拍数の平均値は155に達した。男性と女性では、最大心拍数の平均に有意な差があった(男性148.5拍/分、女性164.8拍/分)。

 心拍数上昇が最も大きかったのは、坂をゆっくり上る最初の30秒間。感情面のストレスが心拍数に大きく影響したようだ。乗車経験と平均心拍数の間には有意な関係は見られなかった。

 55人中24人(43.6%)には、乗車後、最大で5分間、洞性不整脈が見られた。被験者の1人は自然停止したものの心房細動を起こし、別の被験者には非持続性心室頻(NSVT)が現れた。

Kuschyk氏らは、ジェットコースター乗車で平均心拍数と最大心拍数が明白に上昇すること、心拍数上昇幅には感情面のストレスが強力に関係することを指摘、「乗車は不整脈を誘発し、構造的心疾患を持つ患者にリスク上昇をもたらす可能性がある」と述べていた。

 発表の原題は「Modern Roller Coaster Rides: A Potential Cardiovascular Risk?」


閑話休題

さて、本日もう一つ感じたことは、、、皇室に男子誕生で・・・・って、妊娠が発表になった時には、既に分かっていたことなんだろうから、今更、なにも感じることはない訳で、今まで書いてきているように、これに関しては、、、

意味を明快に説明できなくても、それを延々と大切に思って来た人達がいるんだから、男子男系を守る事自体に、意味があると考える。

これに対して、ごちゃごちゃ言う人は、他人の家の家訓にイチャモンを付ける事と同じなんだぞと言うことを認識すべきだし、昨日のテレビでイギリス人が『日本には女王が必要ね』なんて言っていたのを放送していたが、『なにもわかっていないイギリス人に、軽く言われたくないな』って感じだ。(皇室や宮家、旧華族の人“当事者”がとやかくいうのならともかく、、、)

これは、忙しく仕事している人の隣りで、ソファに踏ん反り返ってハナクソをほじっていた人が、仕事が終わってから『お疲れ様ぁ。今日は大変だったよねぇ』なんて、辛かった仕事を“共感”しようする態度に“反発”を感じるのに似ている。

聞きかじった程度の知識しか無い人達が“Y染色体”を持ち出すから、さらに貧弱な知識しか持ち合わせない人が“無意味な反論”を繰り返したりと、話がややこしくなったけど、要は『心の問題』なのだ。心の問題を語る場合には、万人を納得させる理由は要らない。


皇室に国民の血税が投入されることに対して、ごちゃごちゃ言う人もいるけれど(雅子様が静養し過ぎの声には、呆れて物も言えない)、そんな微々たる額よりも、桁違いに税金が無駄遣いされている事を(意図的にだとしても)問題にしない感覚にこそ問題があることを、指摘してあげよう。


その桁違いな無駄遣いがこれだ!!!!!

安倍氏、社保費抑制を先行 終末期医療への給付見直し

記事:共同通信社
提供:共同通信社

【2006年9月5日】


 安倍晋三官房長官は4日の自民党九州ブロック大会で、今後医療や介護などの社会保障給付費が膨張すると指摘した上で「今の段階でその分税金を取るとなっては、その分野(の見直し)が進まない」と述べ、消費税率引き上げより、社会保障費抑制を先行させるべきだとの認識を示した。

 さらに「終末期医療は見直していく必要がある。介護(対象)にならないように予防に重点を置く」とし、終末期医療に対する公的医療保険からの給付見直しや、予防事業推進の必要性を強調した。


残念なのが『社会保障費抑制』としか言えない弱さ!

本当に必要な事は、満遍なく国民全員に社会保障を“薄く”する事じゃなく、分配先を“吟味”する事なのだ。

具体的には、後は死ぬのを待つばっかりの人間に、一人に付き月100万、1000万単位の高額な医療費を投入することを“中止する”って言いきる勇気が必要で、その浮いた分を、妊婦、新生児・乳幼児医療に回さなければならない。

疾患の内容にも踏み込むべきだ。鼻水が出たくらいの症状で、薬剤費を公費で賄わないということも言わなければならない。診察を受けるにしても、トリアージして診察の順番に優先順位を付けることを当然としなければならない。


みんなが享受する利益も平等、不利益も平等ではイケナイのだ。


予防にしても、国民個々で“温度差”があるのだから、これを“公費”を使って“十羽一からげ”にする事も間違っている。

自分のお金を使って、予防に力を入れている人と、なんにも気にしないで不健康で不摂生な生活を繰り返している人と、結果が同じで良い筈はない。健康保険料として支払った中から、医者にかからなかった人には、その保険料を返還することで、“予防することの大切さ”のインセンティブにすることが手っ取り早い。

予防に対するモチベーションの低い人に、医学的な理屈を説明するより、お金で人の心を動かす方が、簡単だからだ。

こうすると、有識者と呼ばれる人の中から「お金欲しさに、重大な疾患があるにもかかわらず、受診しなくなる恐れが生じる」って言葉が必ず出て来るけど、こんな人にこそ、『手後れになると、莫大なお金が係るから』って脅しておけば良いし、そこまで考えずに、そうなったらそうなったで、また、その時に考えれば良いことだ。

それこそ、マスコミに世論調査させれば良い。

『医者にかからないと、健康保険料の一部還付があるけど、あたなならどうします?風邪で受診しますか?胸部に激痛が走った時、病院行くのを我慢しますか?』ってね。

他の人は知らないけど、私なら、風邪なら行かないけど、胸が痛んだら行くよ!!って答えるぞ!!


医療において、体質(遺伝多型)を考慮することが大切なのは言うまでもない。

が、しかし、、、、、

現時点で、『健康保険料払ってるんだから、元を取らなくっち損だ!そうだ!病院に行こう』って国民が多い現在、はたして、体質(遺伝多型)を考慮した医療が、国民感情に馴染むか?って問題もあるわけで、私のホームページに掲げるテーマは、非常に重い・・・・。

たとえば、『あなたは、遺伝子的に高血圧をほったらかしても、将来に、特別な不具合ありませんよ。だから薬も必要ありません』って言われて、高血圧感受性の人と同じ健康保険料を支払う事ができるか?


じゃ、最初から、万遍なく全員から徴収すればいいじゃん・・・って事を言う人もいるかもしれないけど、それだと、『健康保険料払ってるんだから、元を取らなくっち損だ!そうだ!病院に行こう』から抜け出せない。

たった、これだけの問題でも、解決の方向すら見えてこない!!

理想は、『健康保険料払ってるんだから、元を取らなくっち損だ!そうだ!病院に行こう』って人がいなくなり、医療とは『本当に困っている人が、その利益を享受できる』って考えに到達することだとすれば、一旦、『勿体無いから病院に行く』って感覚を払拭しなきゃならない。

その為にも、国民意識・感情改造計画としての第一弾で、医療費還付をやっちゃう事に意味があるって思う訳だ。(そうならないと、遺伝子多型に応じたテーラーメイド医療は出来ない)

健康保険料の在り方を変える(医者にかからなければ還付する)なんてのは、微々たる変更で、それをやってから見えてくるものもある筈なのだ。


健康保険を使って“十羽ひとからげの禁煙政策”にしてもその意義には、疑問符を付けたくなる。タバコの害こそ“10人十色”であるんだからね。

ただし、タバコを吸ってもガンにならない人は『自分には関係ない』問題でも、自分の煙が“他人のガンを誘発している”事を認識しなくてはならないわけで、喫煙者は自分の煙に責任を持つのは、当然の事とし保険料は払うべきであり、モラルよりも法律で縛ることを検討しなくっちゃならないだろう。

こと、タバコや酒の害に関しては、思いやりのある振り、人道的な振りをしている人には、全くこの点を理解していない人が多い。このような虚栄心(人に良い人だと思われたい気持ち)の旺盛な人は、往々にして“知ったかぶり”する傾向にあり、その為、配慮が全方位でないという“マヌケ”な結果になりがちなのだ。(酒に甘い感覚が、飲酒運転に・・・って、これは別の機会に!)

おっと、脱線しちゃった。。。


さらに、『予防』という言葉が、錦の御旗のように一人歩きを始めたことも認識しなきゃならなくなってくる。

『タバコを吸わない=病気の予防』ってわかりやすい。でも、これに続く、具体的な『予防』って挙げよっていわれて、一体、何を止めるんだろう??

不健康なことを止めなくても、健康なことを積極的にすればいいじゃんって言う人もいるかもしれないが、それって、具体的に何??

積極的に『血液さらさら』なんてやっても、健康増進になるかどうかわかんなんいよ!

それに、野生の動物は、健康維持の為には『何もしない』を徹底していることもお忘れなく!!

ってことで、『積極的な予防』って何だよ?ってことが、近々の大問題になる訳だ!何をやって良いかもわからないで、『税金を投入して予防』ってのが、『響きは良いけど、実はない』にならないように・・・・祈っている。安倍さん!頑張って!!

手配の19歳を実名報道 週刊新潮、顔写真も

20060906_1.jpg週刊新潮がやってくれた。賞賛に値する。

この事件を、私は、いろんな意味で注目していたからだ。マスコミの報道をそのまま信じれば、被害者の女性は、非の打ち所の無い女性で、全く殺される原因も無いということになる。

殺されてしまった人をとやかく言うつもりは無い。

でも、犯人がつかまらなければ、真実はわからない。犯人を逮捕する為には、名前も顔写真も公開したほうが良いに決まっている。生きて捕まえる為にも(もう、遅いかもしれないが・・・)。

犯人が逮捕されれば、マスコミの報道内容の裏が取れる。この手の事件におけるマスコミの信用度が計れるから、注目していたわけだ。


通り魔的な殺人事件ではなさそうだし、ならば、非の打ち所の無い女性とはいえ、人当たりが良く、誰にでも親しく、優しくしていたとしたら、被害者にその意識は無くても、犯人に気のあるそぶりに見えたのかもしれない。

結局、犯人の横恋慕だったにしても、後々、不特定の男性に対する女性の態度として“教訓”になるかもしれない・・・・。娘がいると、こういうのに敏感になってしまう・・・。

手配の19歳を実名報道 週刊新潮、顔写真も '06/9/6

 ▽徳山高専生殺害事件

 周南市の徳山工業高専で五年生中谷歩さん(20)が殺害された事件で、七日発売の「週刊新潮」が、殺人容疑で指名手配され行方不明になっている男子学生(19)の実名と顔写真を掲載していることが六日、分かった。

 記事は「『19歳容疑者』の隠された『実名と顔写真』」と題した特集。同編集部は「逃亡して指名手配されているのに、実名も顔写真も公開されていないことはどう考えてもおかしい。公表は犯人の自殺・再犯の抑止にもつながる」とのコメントを出した。

 山口県警は容疑者について「周南市に住む十九歳の少年」とだけ発表。少年の保護、更生を重視する少年法の趣旨から「少年の特定につながる情報は一切出さない」として、服装や逃走に使ったとされるバイクなどについても公式には明らかにしていない。

 週刊新潮は昨年十月、大阪、愛知、岐阜の三府県で一九九四年に起きた連続リンチ殺人事件の控訴審で死刑判決を受けた当時十八~十九歳の三被告を実名で報じ、二被告の顔写真を掲載。

 また九八年、堺市で幼稚園児ら三人が死傷した通り魔事件で、殺人罪などに問われた犯行時十九歳の被告の実名を月刊誌「新潮45」が掲載し、大阪高裁は二○○○年、実名報道を容認する判断を示し、確定した。


マスコミの報道の在り方が、警察の“おざなり”な態度を生む典型なのがこれ。
警官ひき逃げで高校生逮捕、パトカー57台

 岡山県警岡山南署は6日、警官を乗用車ではねて逃走したとして、岡山市の男子高校生(17)を殺人未遂の現行犯で逮捕した。警官は右腕を骨折し重傷。

 調べでは、6日午前1時半ごろ、少年が運転する乗用車が、岡山市新保の国道を蛇行しながら走行しているのを同署のパトカーが発見、停止を呼び掛けたが逃走を続けた。午前2時50分ごろ、同市宮浦の県道で、この車を止めようと検問中だった同県警交通機動隊の巡査部長(40)をはね、約10分後に逮捕された。

 乗用車は約1時間半で約70キロを逃走。パトカー57台、警官約120人が出動する事態となった。

 少年は「無免許運転だから逃げた」と話しているという。同署は、同乗していた4人の少年からも事情を聴いている。

[2006年9月6日15時41分]


20060906_2.gifこんなバカな犯人(少年)を見つけたら、ダーティ・ハリーだったら、走ってくる車の正面に立ち尽くし、マグナム44を運転席に向かってぶっ放し、犯人を即座に射殺しただろう。

日本のマスコミは警察官の拳銃発砲については、滅法うるさい。

だから、警察は、たとえ、この少年が信号無視を繰り返し、危険極まりない運転をして、途中、人をひき殺す恐れがあったとしても、犯人を射殺する事は避ける事になる。

実際、人が何人かひき殺された後でないと、発砲して射殺できないからだ。リスク回避の行為は、マスコミの格好の餌食になる。『行き過ぎじゃないのか?』って。

キチガイにクルマの運転させれば、それは凶器になる事がわかっていながら、マスコミの追求が恐ろしくて、警察官個人レベルとしては、おざなりに職務を全うする事が良い事になるわけだ。

これは、最近のマスコミによる医療事故に関する行き過ぎた医療機関への攻撃によって、医師たちが萎縮して、積極的な医療行為に及び腰になっている事態にも通ずる。


恐るべき頓珍漢・・・マスコミ。


でも、このマスコミの体質を作り上げたのは、日本人の極度の自虐的な性質なんだと思う。

昔の警察の行き過ぎた体質を反省して、警察の行き過ぎを抑止する。
戦前の日本の軍国主義を猛反省するところから、自衛隊や憲法第9条やその他もろもろ、自虐的に行き過ぎた抑制しようとする。(これは朝日新聞が特徴的だが)

とにかく、日本人は潔癖なまでに、両極端で、異常性格者のような偏好振りを発揮するのだ。

もしかしたら、戦後の日本人の極度の自虐的な性質なマスコミによってもたらされたのかもしれないな。


こんなキチガイ少年を撃ち殺したって、今の世論は、警察を非難なんてしないよ!

今の日本人ほど愛国心のない民族に、自国を守る戦争だって、自発的に出来やしない。命令されれば、今の自衛隊の隊員は、嫌々ながらでもするだろうけどね。したがって、自衛隊を軍隊に変え、第9条を改正しても、日本に住む日本人は軍国主義になんてなりゃしない。
一旦、北朝鮮や中国あたりに占領されて、捕虜にされて、屈辱的な行為や大虐殺でもされない限り、まったく、反応なんてするわけがない。

だから、マスコミ、特に朝日新聞の杞憂は、頓珍漢なのだ。

悲しいけれどこれが日本人の大多数の感覚だ。政治家が口角泡飛ばしてディベートをしている側で、『今日の晩酌にはキリン一番搾りにしようかな』って人がほとんどなんだから。


権力・武力の“行き過ぎ”なんてありえない事を、さも、ありそうな事のように装い、国民を洗脳し、自分たちこそが、正義の味方で、権力の抑止力で、国民の味方なんだぞ!!っていう、その時代認識も時代錯誤も勘違い甚だしい存在が、マスコミといえる。

まるで、新興宗教のような手口だよな!

でも、この手の人間って、朝日新聞にしたって、ごく一部の指導的立場の連中の資質だと思う。まともな社員だって、一杯、っていうか、ほとんどがマトモナ感覚の社員なんだろうけど、教祖のような幹部に気に入られないと昇進もできないのだろう。だから、あんな記事しか書けなくなってくるんだろうな。かわいそうにね。


正義感に燃え、悪を壊滅させようと闘志を燃やしながら警察官になった頃の気持ちは、マスコミの“嫌がらせ”に近い“権力行使への監視”の果てに、“おざなりに”“何事も無く”“穏便に”公務員として警察人生を全うして、退職金と年金を手に入れる目的に変化するのだ。


“権力行使への監視”に行き過ぎがあった場合に、自浄作用を持たないマスコミは、もう、存在意義は薄れていると言わざるをえない。“権力行使への監視”する立場が、いつのまにか“一番の権力者”になっているのだからね。

ネットの方にこそ、分がある時代が、そこまで来ている・・・・のだろう。


p.s.本文中に多用した『キチガイ』っていうのは、多分、放送禁止用語(差別用語)なんだろうけど、語彙の少ない私には、適当な言葉が思い浮かばなかったので、この言葉に気分を悪くされた方にはご容赦願います。本当にこれ以外、表現しようがない。

2006年09月12日

PROactive試験 と 9.11

20060912_bust.jpgPROactive試験 2006年世界循環器学会議(スペイン、バルセロナ)でノッティンガム大学内科・外科学部(英国)のRobert G. Wilcox, MDは、絶妙な解析をしている。

いや、一線を超えての“推定”の領域まで“表現”しているわけじゃなく、ありのままを伝えているのだが、そのありのままが、『結局、そういうことジャン!』って、ちょっと解っているひとにはあからさまな発言に感じられるのが面白い。(いや、私の考えすぎかもしれないけど・・・)

結局、脳卒中の発症には『HbA1c、収縮期血圧および拡張期血圧、およびトリグリセリド、HDLコレステロールの増加、LDL/HDL比の低下』なんてものは、関係なく、人類がまだ知ることの出来ていない“体質”によって決まっちゃうんだよ・・・・って言っているように思えてならないのだ。

なんと、身も蓋もない事を言う人なんだろう!(・・・て言ってないってバ。でも、私、こういうその気にさせる人、大好き)

それに引きかえ、Ryden博士は、未だに生物の多様性を無視した古典的な統計学に根ざしたコメントをしている。

脳卒中既往の有無にかかわらず、『HbA1c、収縮期血圧および拡張期血圧、およびトリグリセリド、HDLコレステロールの増加、LDL/HDL比の低下』に差があるんだから、『結果が異なるというこの知見は「理解しがたく」、明らかな生物学的説明は得られない』だってさ!!

ちょっと、おじいさん(高齢)なのかな?この博士は??

というわけで、気になるその【PROactive試験】とは、、、

PROactive試験 : ピオグリタゾンは糖尿病患者における再発性脳卒中を抑制

提供:Medscape

以前に発表されたPROactive試験のサブグループ解析では、ピオグリタゾン投与により糖尿病患者の脳卒中リスクは減少したが、それは脳卒中の既往歴のある患者に限られることが報告されている

Susan Jeffrey
Medscape Medical News

Reviewed by Gary D. Vogin, MD


【9月4日】以前に発表された試験であるProspective Pioglitazone Clinical Trial in Macrovascular Events(PROactive)の事前に指定したサブグループ解析では、ピオグリタゾン (商品名アクトス、武田/Eli Lilly社)投与により、2型糖尿病患者における脳卒中のリスクは低下したものの、それは脳卒中の既往歴のある患者に限られ、脳卒中既往歴のない患者には治療による有意差は見られなかったことが報告されている。

この試験において、ピオグリタゾン投与を受けた脳卒中既往歴のある患者は、再発性脳卒中がプラセボ投与患者より47%減少した、とノッティンガム大学内科・外科学部(英国)のRobert G. Wilcox, MDは、2006年世界循環器学会議(スペイン、バルセロナ)で話している。

しかし、ピオグリタゾンは、HbA1c、血圧、およびトリグリセリドの低下、ならびにHDLコレステロールの増大など、生化学的パラメータを改善したものの、この調査期間中に初発脳卒中のリスク低下における有効性がプラセボを上回ることはなかった。

「ピオグリタゾンによる長期治療が脳卒中既往歴のない糖尿病患者にも同様に有効であるか、また脳卒中既往歴のある非糖尿病患者にも有効かどうかについては、今後の研究が待たれる」とWilcox博士は述べている。

PROactive試験は、武田薬品工業株式会社およびEli Lilly社の資金援助を受けている。

エンドポイント

脳卒中における有効な二次的予防治療は、抗高血圧治療、抗血小板薬治療、脂質低下治療である、とWilcox博士は同会議で参加者に話している。「しかし今のところ、糖尿病患者において、血糖降下療法が脳卒中の発生率に及ぼす効果について決定的なエビデンスは得られていない」とWilcox博士は述べている。

ピオグリタゾンはペルオキシゾーム増殖剤活性化受容体γ(PPAR-γ)アゴニストであり、2型糖尿病治療用の血糖降下薬(antiglycemic agent)として承認されている。同剤は血糖降下のほかにも、トリグリセリドおよびC反応性タンパク質の減少、HDLコレステロールの増加などの作用があり、その全てが心血管リスクに好ましい作用をすると思われる。

主なPROactive試験は、脳卒中の既往歴、心筋梗塞(MI)、血行再建、末梢動脈性疾患などの大血管疾患の存在、ならびに冠動脈疾患の客観的所見により心血管イベントのリスクが高いと考えられる2型糖尿病患者5238例を対象としたランダム化、二重盲検、プラセボ比較対照試験であった。

患者はピオグリタゾン 45mg/日またはプラセボの投与にランダムに割り付けられ、さらに本患者集団に推奨されている標準的薬剤、すなわち抗高血圧薬;メトホルミン、スルホニル尿素剤、インスリンなどの血糖降下薬;アスピリンなどの抗血小板薬、スタチン系およびフィブラート系などの脂質低下薬の投与を受けた。

2005年10月に発表された(Lancet. 2005; 366:1279-1289)主な試験結果では、同試験の一次エンドポイント、すなわち全ての原因による死亡、非致死的MI(無症候性MIを含む)、脳卒中、大きな下肢切断術(足首より上)、急性冠動脈症候群、冠動脈バイパス術(CABG)あるいは経皮的冠動脈形成術(PCI)といった心臓の処置、下肢の血行再建が非有意に10%低下した。しかし、死亡、MI(無症候性MIを除く)、および脳卒中からなる二次複合エンドポイントについては、ピオグリタゾン投与により16%という有意の減少が認められた。

脳卒中のエンドポイント

試験全体において、ピオグリタゾン投与群では脳卒中86件、プラセボ群では107件と、同剤により脳卒中は19%減少し(HR, 0.81; 95% CI, 0.67-1.07)、統計的に有意ではないものの、同投与は有意である傾向が認められた。

同会議で発表された事前に指定されたサブグループ解析では、PROactive試験の研究者らは脳卒中の既往歴のある患者(n=984)および同既往歴のない患者(n=4,254)において脳卒中のエンドポイントを検討した。

Wilcox博士は、脳卒中既往歴のある患者では、ピオグリタゾン投与を受けなかった患者より同投与を受けた患者の方が再発性脳卒中のリスクが低下し、そのリスクは投与群では10%から約5%へ有意に低下した、と報告している。


しかし、脳卒中の総リスクがはるかに低い脳卒中の既往歴のない患者では、新たな脳卒中は有意に減少しなかった。

ピオグリタゾン投与による試験開始時からの生化学的変化および糖尿病に関する変化では(プラセボ群に比べて)、HbA1c、収縮期血圧および拡張期血圧、およびトリグリセリドが大幅に減少し、HDLコレステロールの増加はさらに大きく、LDL/HDL比の低下は大きかった、とWilcox博士は話している。脳卒中の既往歴のない患者でも、同パラメータに非常によく似た変化が認められた。

多変量解析からは、脳卒中の既往歴それ自体が患者の全コホートにおける再発性脳卒中の最強の予測因子であることが示された(HR, 2.88; P<0.0001)、とWilcox博士は話している。ピオグリタゾンおよびスタチン系薬剤の使用は、脳卒中の既往歴のある患者において、脳卒中または再発性脳卒中のリスクに有意な作用のある唯一の因子であった。

脳卒中の既往のない患者では、主なリスク因子は、HbA1c、クレアチニン・クリアランス、末梢血管疾患の存在であった。

脳卒中の既往歴のある患者と同既往歴のない患者では、有害事象の報告に差がなかった、とWilcox博士は述べている。この集団に対するピオグリタゾン投与に多少の懸念が持ち上がった全試験の知見と同様に、ピオグリタゾン投与でより多くの患者が心不全と一致する臨床的特徴により病院に入院した、いずれの集団でも死亡率は変わらなかった、とWilcox博士は付け加えている。

占星術と臨床試験

この会議で発表された最新の試験結果のために、カロリンスカ研究所(スウェーデン、ストックホルム)のLars Ryden, MDが討議者として招待されていた。Ryden博士は、オックスフォード大学(英国)のPeter Sleight, MDらによるISIS IIのデータの現在有名なサブグループ解析を話題にした。同解析がてんびん座とふたご座の星座の下で生まれたMI患者ではアスピリン治療が有害になることを示していることに言及し、サブグループ解析の危険性について研究者らに警告して「これを実際に信じる人はいないだろう」と語った。「結局このような結末に至ったサブグループ解析の似たような例がある」。

Ryden博士は、このPROactive試験のサブ解析に対して、ピオグリタゾン投与による血圧およびコレステロール分画などの生化学的マーカーに同様の変化が認められることから、脳卒中の既往歴のある患者と同既往歴のない患者では結果が異なるというこの知見は「理解しがたく」、明らかな生物学的説明は得られない、との懸念を表している。

全試験の主な結果は優れている、とRyden博士は結論し、これらの知見についてPROactive試験の研究者らを賞賛している。「この知見は満足していてよい。十分に有望な知見である」。


World Congress of Cardiology 2006. Presented September 3, 2006.


Medscape Medical News 2006. (C) 2006 Medscape


閑話休題

ちょっと前に読み終えた【脳の中の幽霊 ふたたび】によると、どうして男は“チラリズム”に弱いのかを“脳の進化”から説明している。

このエントリーに“そそる”写真を添付したのはその為だ。ラマチャンドラン博士は、木の上で生活をするようになった人類の祖先が、どのように視覚情報を脳で処理するかという考察から“チラリズム”、すなわち、モロに見えちゃっているより、見えそうで見えないものの方が、より、脳が活発に活動すると言うことを説明しているのだ。

具体的には【脳の中の幽霊 ふたたび】を読んでもらうことにして、私が PROactive試験 において Wilcox 博士 の解析に興味を覚え、より興奮するのは“チラリズム”に興奮する脳のせいなんじゃないかな?って、ふと感じたのだ。

でも、ここで、このような医学的な臨床試験において、“チラリズム”で興奮するか、なにも感じないかの個人差は、存在するらしい。私は、このようなシチュエーションでも“チラリズム”で興奮するタイプみたいだ。


さらに、Nature 507-508 (2006) によれば、『ザトウクジラの年齢は、耳垢に生じる層状の輪の数を数えることにより精度よく知ることができるが、そのためにはクジラを殺して解剖しなければならない。クジラを生かしたまま、年齢を知ることはできないのか?』という論文が掲載されている。

この件も、これだけしか書かないで『後は自分で読んでね』ってされると、無性に読みたくなったり自分で考えちゃう人(脳が活発に活動する)とそうでない人に別れるだろうから、ここでも、私は『知りたいよぉ~』の“脳”を持っていることになる。


昨晩、TBS で 9.11 を振り返る番組が放送されてた。TBS = インチキ = 筑紫哲也 って認識が形成されている私にとって、少なくとも インチキ = 筑紫哲也 だけでも払拭してくれる内容であることを期待して観たのだが、英国 BBS の作った部分以外は、まったく、ガッカリさせられる内容だった。

筑紫哲也の“意味不明なのに偉そうなコメント(みんな知ってるし、感じているのに、俺だけが・・・みたいな)”と、名前は忘れたけど若いアナウンサーの日本人犠牲者の父親への“意味不明なインタヴュー”には、さすが TBS だと、妙に感心してしまった。

私が、この番組を見たかったのは、『何故ふたつのビルが崩落したのか?』だったからだ。私は、飛行機が激突した部分より上の階が潰れるのは理解出来るとしても、ビル丸ごとが一気に崩落したことが、いまだに“呑み込めない”でいる。

昨晩の番組は、まったく、私を納得させてくれる内容ではなかった。でも、この番組に関しては、『まぁ、当たり障りの無い事が好きな日本人的な気質を如実に表しているなぁ』って感じで、眺めることも出来なくはないが。。。

意味の無い事をさも意味があるかのようにでっち上げ、ことさら重要な問題であるかのように口角泡飛ばして議論する事が、どうして日本人気質なのかと問われれば、、、
女性・女系天皇を認める・認めないで世論調査やったり、閣議で決めようとしたり、侃侃諤諤やってるんだけど、次世代では、生殖医療の進歩により、必ず男子が生まれることになり、女性・女系天皇を認める法律を作っても形骸化するだけで、意味無い事をさも重要な問題ぶってやっているから、って答えておこう。

これ一つとっても良くわかる上に、今朝のニュースでは、何処かの図書館が例の高専女学生を殺した19歳の少年の実名報道した読売新聞を閲覧禁止にしたことでも納得されられるだろう。議論の俎上に挙げらることすら、控えよう・・・事勿れ主義・・・の図書館職員。


本当に大事な事は、誰かが傷ついたり不利益を被るから先送り・・・。

『知りたいよぉ~』って、ツインタワーが、何故、崩落したのか知りたい人は私だけではないだろう。どうして知りたいことがイケナイ=不道徳なんだろう(不道徳とは言われてないけど、そんな雰囲気だよな)?建築学を志している若い人達にとってみれば、これを知る事は有意義な筈だ。崩落を詳しく研究している人もいるのにも関わらず、どうして、詳しく放映しないのだろう?

『感情を逆なでする』みたいな苦情を恐れて、どうでもいい意味不明なコメントにならざるを得ない・・・、TBS だけじゃなくマスコミ全てにおいて、こういう姿勢なんだよなぁ・・・。何故か、日本では軽薄なコメトンしか出来ない久米宏や筑紫哲也、古館伊知郎なんかがもてはやされる・・・。(この連中の筆法は似ていて、例えば、中国・韓国は、国益に反するんだから、最終的には靖国参拝問題なんてちっぽけな問題で日本との関係を悪化させようなんて思う訳が無いのに、そういう非常に軽い問題を重く見せて、それを批判することで『どうだ、俺の人道的で勇気ある発言は』みたいな事に終始している。反体制のポリシーに中国・韓国を出汁に使っているともいえる。でも、反体制が“カッコイイ”なんて、いまの若者は思わない・・・。)

アッ!結局、国民のレベル以上のマスコミは形成されないのか・・・・。納得。

2006年09月15日

p53 の正体は?

20060915_1.jpgこれが真実だとすると、今までの“理解”“解釈”ってなんなの?って感じなんだけど、p53 にしてみりゃ『ふん、俺の事、なぁ~んにもシラネぇくせに、勝手に俺の役割なんてもんを決めやがって・・・ぶつぶつ』ってところなんだろうなぁ。

いままでの p53 の働きは、次のように理解されていた。
●放射線や薬物、あるいはその他の理由で DNA に異変が生じてしまった時に、そのまま、細胞分裂を許してしまうと、分裂後の細胞にも誤まった DNA の配列が伝わってしまう。
●これは、マズイので、細胞を分裂できないような状態にさせる。
●その間に、DNA に生じた誤りを修正する。修正出来そうもなければ“自殺”に追い込む。

要するに、DNA の修正の為の時間稼ぎに分裂をストップさせる事、これが“発がんの抑制”の“本態”だと理解されていた。


しかし、、、、Nature September 14, 2006 によると、、、、

p53の2つの顔

p53タンパク質は脊椎動物におけるDNA損傷に対する応答や腫瘍抑制の重要なメディエーターである。

一般に、これら2つの性質の間には因果関係があり、p53は腫瘍細胞におけるDNA損傷やゲノム異常に応答して増殖停止やアポトーシスを誘導することにより腫瘍を抑制すると考えられている。

今回 Christophorou たちは、内因性p53の活性化を可逆的に切り替えられるマウスモデルを用いて、放射線照射に対してp53により誘導される病的応答は、放射線照射により発生する腫瘍のp53を介した抑制とは関連性がないことを明らかにしている。

一方、放射線照射後時間が経ってからp53の作用を回復させると、放射線による病的影響は起こらなくなるが、腫瘍抑制効果の多くは残る。

これらのデータから、DNA損傷に対するp53の応答と腫瘍抑制活性は互いに関連のない作用であり、各々別のシグナルによって誘導されていると考えられる。

同様の結論が別の実験からも得られており、マウスでは腫瘍抑制タンパク質であるARFが存在しないと、p53コピー数の増加によるがん予防作用の増強がみられないことがわかった。

この結果もまた、発がん性のシグナル伝達がp53による腫瘍抑制誘導に重要であるのに対し、DNA損傷の結果起こるp53活性化は腫瘍の最終的発生に影響が少ないことを示している。

A Burns は News and Views で、これらの結果がp53活性のモデルにどんな意味をもつかを考察している。


である。


発がんを抑制するのは、分裂をストップさせる事とは関係が無かったって訳なのだ。

誰が考えたって、G1 停止、 G2 停止作用が発がん抑制と“因果関係”にあると思うジャン。説明としても、すっごく“シックリ”来るし。

でも、世の中って、本来“シックリ”しないのが“当たり前”で、“シックリ”するのが、ほぼ、例外なのかもしれない。

精神的な疾患などは、その最たる例で、現在の病状に対する“理由が欲しい”為に精神カウンセリングが存在するのに似ている。

過去のトラウマを探り当て、それによって現状が解決される訳じゃないのに、何かにすがりたい・・・。しかも、探り当てたトラウマが、本当の原因かどうかも怪しいのに。

要するに、ヒトは、結果に対する理由を欲しがる“生き物”なんだろう。。。。理由に対する評価は、人それぞれだけど。(大雑把に二分できる?)
 
 
 
閑話休題

チャールズ・パーシー・スノー が提唱したとされる『理系と文系』について、【脳の中の幽霊 ふたたび】でラマチャンドラン博士は、『やがて思考的に見たこの分類はナンセンスな時代がやってくるだろう』としている。妙に納得したのだが、時間が経つに連れて、、、


---どんな内容で証明したんだっけ?---

ってなってきた。この本は購入したものじゃなくって図書館で借りてきたから、直ぐに読み返せない。


今現在の世の中のものの考え方・解釈の仕方をみると、やっぱり、そういう分類の必要性があるなぁ!って感じる。

理系の脳人間では、当たり前の思考ロジックが、文系の脳人間では当たり前でないのを良く感じるからだ。

わかりやすい喩では、レトロスペクティブな臨床試験とプロスペクティブな臨床試験の違いが、文系では直感的に感じられていない事が挙げられる。
もっと、わかりやすく言えば、『それは結果論だよ』の“結果論”と表現する事例の“感じ方”が違う。

具体的には、『靖国参拝7割が支持「8・15で良かった」64%』の日刊スポーツ社会アンケートに寄せられた、反対意見の以下の表現に象徴される。

「いつまでこんなことがもめてるのか、いいかげんにしてほしい。アジアとどう向き合っていくか、日本の代表なんだからかんがえてほしい、あと、お国のために戦ったといって欲しくない、あれはお国のためになんなかったんだから」(HN:山)

この『お国のために戦ったといって欲しくない、あれはお国のためになんなかったんだから』の部分がそれだ。

この発言に、直感的に“違和感”を感じるのが“理系”で感じないのが“文系”の脳と言える(と思う)。


しかも、この意見は、知っている単語を並べただけの、意味不明な文章でもある。

このロジックでは、お国の為にならなかったとしているが、この人は、今、世界第2位の経済大国の日本を、どのように感じているのだろう?

100歩譲って、今の日本が当時の日本人の望んだ形とは違うものだったとして、望んだ形にするには「戦争しなかった方が良かった」との結論に持っていきたいのだろうが、理系の脳ではこれを“結果論”と呼ぶ。

この意見のような結論のもって行き方が、現在の状態の原因を過去に求めるレトロスペクティブな試験に対応するのだが、この考えは“試行的お遊び(古代ギリシャの詭弁・レトリック)”としてなら面白いが、国の将来を構築する為に適用するのは適切ではない。

医学的なエビデンスを構築するのと同様である。

ある人の医学的な将来を判断するのにレトロスペクティブな試験結果をエビデンスと呼ばないのと同じ事なのだ。現時点で最善だと思う行為を証明する為には、未来に向かってその結果を蓄積していかなければならない。これをプロスペクティブな試験という。

例えば長寿試験。レトロ・・では『長生きしたのは、こんな事をしてたからだ』というバイアスが入り易い。先入観があり、そういう結果が得られている他の目的で行われた試験結果を選びたくなるもんだ。例えば、ビタミン剤の服用の有無に注目したとする。そうすると、ビタミン剤を飲んでいた人の方が長生きした人の数が多いというデータが選られるだろう。この結果から、すなわち、ビタミン剤は長生きの秘訣であるとの結論を導くのがレトロ・・だ。

文系の脳は、これに違和感を感じない。

プロスペクティブな試験では、試験の条件としてビタミン剤以外の長寿との因果関係に影響を及ぼしそうなファクターを揃えるわけだが、レトロではそれが出来ないのだ。他の目的で行われた臨床試験の結果を、長寿の因子を探る為に再利用するのだからね。

レトロ・・では、ビタミン剤を飲んでいた人達は、健康に対する関心が高いから、毎朝、ジョギングをしていたかもしれないし、早寝早起きしていたかもしれない。ジョギングや早寝早起きが長寿をもたらす真の因子だったとしても、先のレトロ・・な試験では、見かけ上、ビタミン剤の効能に繋がってしまうのだ。


ある時点で、戦争を選択するのは、その時点で最善だと思われたから実行したのであって、その結果は、開戦時の条件を揃えないで評価することは意味無いのである。

しかも、戦争は100回ヤッテ100回ともメリットが無いなら、誰もやらない。そもそも、戦争することと、現在の国の状態を結び付けるのはナンセンスなのだ。


というわけで、靖国参拝のアンケート自体が、アジアの平和を希求する目的でなされたとしたら、全く持って“ナンセンス”な行為といえるのだが。。。。
 
 
 
『歴史から見た・・・』を政治や外交の方法論に適用するのは、楽しくディベート、或は時に激しくディベートする為にやるもんだ。そう、知的な遊び、大人の遊びとして。

そして、テレビ局は、番組作りにはもってこいだからやっているんだとばっかり思ってたんだけど、文系の脳の持ち主達は大マジだったのかもしれない。歴史が政治や外交の手段選択の根拠になると。


アジアの平和と秩序を維持する為には、本質的には歴史は振り返る必要は無いし、意味が無い。

生きていく為に背に腹は変えられない状況に置かれた時、人(生物)は感情を優先する事は無いのだから、中国・韓国が過去の歴史がどうたらこうたら言って、アジア首脳会談を拒否する行為こそが、愚の骨頂なわけだ。『会話をしよう』と言っている日本に対して、それを拒否する態度こそ、非難されて良い。

逆に言えば、中国・韓国がそんなことを言っていられるのは、アジアの平和が保たれており、上手く行っているからだとも言える。(靖国参拝より、中国の核軍備拡大の方が、1億倍も危険じゃないのか?文系の脳はレトロ[過去]とプロ[未来]を同時に同等に扱ってしまうと、私が感じる所以だ)


世論を形成している“日本人の歴史観”は、以前にも言及しているが、歴史学者を除いて、ほぼ、歴史小説に依存している。しかも、お気に入りの小説家、一人二人の小説しか読んでいないので、その解釈が、その小説家の解釈にほぼ近づく。そして他を顧みない事が多い。(当然と言えば当然で、歴史は教養であって真実を求めるサイエンスじゃないんだから)

理系の脳では、ある現象の解釈は、たとえ尊敬している研究者の解釈であっても、それが“怪しい”となれば、その“理解”はさっさと捨てて、その他の理論、多数の研究者、それも反対の解釈をも積極的に取り入れるように出来ている。

要するに、真実を知りたいが一番で、自分のポリシーにまで高めてしまった事でも、新発見の方が合理的なら、すぐ、乗り換えちゃうのである。良い悪いはべつとして、昨日までの解釈をあっさり捨てて、今日からはこの理論で行けるのだ。

高校時代の文系・理系の比率がそのまんま、社会の比率だとすると、7割~8割が文系脳の持ち主と言う事になるのだが、“世論”などという“化け物”に為政者が振り回される日本において、自分の認識を曲げる環境に無い“文系脳”によって、その世論が形成されているのだ。

歴史を真実を知る学問として利用するなら、サイエンスに高めなくてはならないが、それは“歴史の性質上”絶対、不可能だ。

そして、現状を解釈する為に、歴史を振り返るのは、精神疾患でトラウマを適用するのに似ているということと、人類の歴史から学べるものは『ヒトは歴史から学べる生き物ではない』ということを知らないとイケナイ。(“人”ではなく“ヒト”としている事に注意)

でも、歴史から学ばない事を“嘆く”のが文系の脳で、歴史から学べない事を“受け入れる”のが理系の脳・・・・なのかな!?
 
 
 
さて、p53 に対する、私の見方だが、今まで p53 の理解に使っていた脳の領域を倍に拡張し、今までの“思い込み”を相対的に50%に下げて、これから得られるであろう知見を詰め込む領域を確保した。

そして、その領域が100%と感じられる時期が来た時に、また、p53 に対するあらたなイメージが生成されると思う。

こんな事を考えるている、、、、私は、つくづく、理系の脳を持っているんだなぁって感じる。


p.s.さて、今朝のニュース『死亡事故における飲酒運手の割合・・沖縄ワースト1位』。
このニュース、何か先入観というか、思考バイアスに訴えかけて、何かを言おうとしているのだろうけど、理系脳の私には、『さっぱり、意味不明』です。ハイ。

p.s.もしかしたら、ここを読んでいる方もうすうす感じているかも・・・。
「いつまでこんなことがもめてるのか、いいかげんにしてほしい。アジアとどう向き合っていくか、日本の代表なんだからかんがえてほしい、あと、お国のために戦ったといって欲しくない、あれはお国のためになんなかったんだから」(HN:山)
この意見って、頭悪い人なんじゃないのか?って事を!
(文系・理系以外に、この“頭が悪い”って分類をしなくっちゃいけないんだけど、ここまでの分類は、如何に私でも・・・怖い。タブーだと思うけど、世論はこの“頭が悪い”人の意見も多分に反映されている・・・・・汗)

2006年09月18日

「小泉首相支える役割終わった」

竹中総務相が議員辞職表明


しかし、民主党鳩山や社民党の女性党首(名前はど忘れ。調べる気も無いけど)の批判、聞いてて呆れる。

鳩山の主張『地方をめちゃくちゃ』『格差拡大』は何を以ってそういうのか?竹中大臣が原因だと言うのか?

まず、『地方をめちゃくちゃ』『格差拡大』は、そういい切る為の具体的なエンドポイントを示さなきゃならない。さらに、それは竹中大臣が原因なのか、時代の流れなのかも実証しなければならない。(国際社会の中の日本だろう!現代は!アメリカがくしゃみをすれば・・・)

まるで、子供のような理論に、ただ、ただ呆れるばかりだ。

理系と文系の“脳”の話の続きだと、この二人は、文系じゃなくって“頭悪い”に分類されるな。

もっとも、この二人は絶対“頭悪い”なんてことはないから、“頭悪い”人たちに受け入れられる“展開”を読んで、叫んでいるのだろう。


それに、小泉政権のブレインだった人物なのだから、小泉さんの退陣にあわせて辞めるのは、理にかなっていると思うぞ。(米大統領が変われば、側近は全員変わるし)

次期首相の政策方針に合わなければ、内閣に参加できないわけだし、そうすると身分は、只の参議院議員・・・・。参議院議員なんて、ただの数合わせで飼い殺し。竹中さんには、似合わない。能力をもてあましちゃう。


そこまでして、竹中さんに辞めさせたくない理由は、、、、、・・・あっ、竹中さんの後任が“カンドリ”だからかぁ??
 
 
 
そりゃ、マズイな・・・。自民党内からも反対意見がでるわな・・・。「カンドリじゃなぁ・・・」って言えないしなぁ(汗)

というわけで、今回はあっさりとおしまい。。。。本日は妻の誕生日なので、これから食事に出かけます。(近所のラーメン屋だけど・・・・)

2006年09月19日

安倍氏と谷垣氏、「昭和戦争」の歴史認識巡り対立

お騒がせ惑星「エリス」と命名…混沌の女神にちなみ

 国際天文学連合(IAU)は13日、“第10惑星”と騒がれ、冥王(めいおう)星の惑星からの降格のきっかけとなった矮(わい)惑星「2003UB313」を、ギリシャ神話に登場する「混沌(こんとん)」と「不和」の女神にちなみ「エリス」と命名した。

 エリスは、2003年、米カリフォルニア工科大のグループによって冥王星の外側で、発見された。観測の進展で、昨年、冥王星よりも大きいことが判明。惑星を巡る論議に火を付け、先月のIAU総会で冥王星が惑星から「降格」されることになった。

 同連合はまた、冥王星に、小惑星番号「134340」を付けた。この番号は、惑星とその衛星、彗星(すいせい)以外で、軌道が確定した太陽系天体に順番につけられる。エリスには「136199」が与えられた。

(2006年9月14日22時41分 読売新聞)


さて、ギリシャ神話を知る人には、エリスと聞けば、トロイ戦争だ。私も、この記事を目にして、すぐに壮大な物語に思いを馳せた。

まず、ゼウスの『最近、ちょっと、地上には人の数が多すぎるなぁ』とのぼやきから始まる。秘書官ヘルメスと相談?の結果、ある事を画策する。もちろん、直接、手を下した人殺し犯人にならないような策略を練り上げたのだ。

おりしも、ゼウスが昔、愛して、そして諦らめた女神ティティスと人間の英雄ペレウスの結婚式の準備が、神々の手で進められていた。ティティスは産んだ子が必ず父親を越える(殺す)子宮の持ち主なんだとプロメテウスから聞いて、泣く泣く諦らめたのだった。

ゼウスは、この結婚披露パーティーに“エリス”を招待しない事で、計画を実行に移したのだった。実際、ゼウスのやった事はこれだけだ。あとはゼウスの思惑通りに・・・。


招待されないエリスは面白くない!神界をあげての祝宴に除け者にされたのだと気づいた彼女はひどくショックを受け、蔑ろにされた怒りに身を震わせたのだ。しかも、結婚披露宴にふさわしくない兄弟でもある軍神アレスも招待されているのに・・・。

そこで、エリスは、世界の西の果てにあるヘスペリデスの園に赴き、黄金の林檎の木から果実を1つもぎ取って、その燦然と輝く表面に「最も美しき女神へ」と書きつけると、披露宴に送り付けたのだった。

さて、「最も美しき女神へ」と書かれいてるまばゆい林檎を目にして、我こそは、一番美しいと思っている女神たちは、、、
「まあ! その林檎は私のものよ。『最も美しき女神へ』って書いてあるもの」
「あんた鏡見たことないの? 身の程知らずは引っ込んでなさい。誰が見たって私のものよ」
「あなたこそ目を開けて寝言を言うのはよしてちょうだい。私に渡しなさい!」
と。

言い争いと、美しさで、最後に残った3人の女神が、ヘラ、アテナ、アフロディーテだった。(神は“人”って数えない。“柱”だ、とか、突っ込まないように!!)

3人は、美しさの決着を付ける為、ゼウスに詰め寄ったのだが、、、
『やれ困った、1人は我が妻、2人は娘。わしには等しく愛しい者ばかりじゃ。そういうことはな、わしのような年かさの者ではなくもっとおなごの美しさに敏感な若い男に訊くがよい。それ、あのトロイアの方を見よ。イデの山中で羊を飼っておる美しい若者がおろう、あれに決めてもらえ。ヘルメスよ、3人をイデへ連れて行け』
と。


20060919_paris.jpgというわけで、家庭で色々な問題を引き起こし、家出中のトロイの第二王子パリスの目の前に、3人の女神達が姿を現わし、『誰が一番美しいか、決めてちょうだい』と。

「わらわを選べば、広大な領土を得る絶対なる権力をくれてやるわ」と、ヘラ。
「私を選んでくれたら、完全なる勝利を掴む力と知恵を授けてあげます」と、アテナ。
「あたしを選んでくれたらぁ、地上でいっちばん美人と結婚させてあげるぅ♪」と、アフロデーィテ。

当然と言うか、スケベで女垂らしのパリスは、アフロディーテを選ぶ。

これが、かの有名な西洋画のモチーフにもなり、数多くの画家が描いている『パリスの審判』だ。

さてさて、そんなこんなで、家出も飽きて家に戻ったパリス王子、ちょうどトロイでは運動競技会が開催中。第一王子のヘクトルがどの競技でも抜群の強さを誇っていた。
そこへ、身分を隠したパリスが飛び入り参加し、ヘクトルト、負けず劣らずの戦いを繰り広げる。

一気に国民的な英雄になったパリスは身分を明かして、トロイ王家に向かい入れられる。(誰も途中で気づかないのは神話のご愛敬ということで)
でも、平和過ぎるトロイでは、パリスは暇で暇で時間を持て余し、昔のような問題児に逆戻りしかねない。

見兼ねた賢王プリアモスは、ギリシャ方面への外遊を提案する。表向きは、最近、体調が優れないとの便りがあったプリアモスの実姉ヘシオネの様子伺いの為の表敬訪問。ヘシオネはプリアモスの命と引き替えにヘラクレスによって捕虜として連れ去られ、サラミス王テラモンの妾となっていたのだ。

パリス達はあわよくば、ヘシオネを連れ戻せとの特命を受けていたのだか、サラミスでは既に、ヘシオネは死んでいたのだ。うかうかとサラミスに近づけば、自分達の命の危険もあると悟ったヘクトとパリスは、スパルタに赴いたのだが・・・・・・・・・。

当時、スパルタとトロイは比較的友好関係にあった。益々の両国の友好関係を深めようとの親善パーティーの席上で、パリスは、スパルタ王メネラオスの妻、ヘレネと顔をを合わせる。

パリスはフアロディーテの言葉を思い出す。
「あたしを選んでくれたらぁ、地上でいっちばん美人と結婚させてあげるぅ♪」を。

20060919_helen10.jpgパリスは『これは女神の導きし道なのだ』と勝手な解釈をして、ヘレネを略奪して帰国しようとしたのだ。貴国の途中で海は荒れ狂い、遭難するのだが・・・。(絵はヘレネの略奪)

この時、ヘレネには王女もあり、しかも王妃の立場もあったのに・・・・・。でも、メネラオスは平凡でつまらない男。ヘレネにも、危ない香りのする男パリスに“イッテ”しまったのかもしれない。しかし、絶世の美女を、常に喜ばせ続けられる男はイナイ・・・。(やがて、パリスとの恋も終わり、トロイ落城間近では、スパルタを恋しがり・・・。トロイの木馬の隠れて忍び込んだギリシャ方を城に招き入れ・・・。)

ところで、ヘレネの父親、テュンダレオスは自分の娘(ヘレネ)が可愛くてしょうがなかった。それもその筈、ヘレネの母親は絶世の美女レダで、これを見初めたゼウスが白鳥に化けて交わって出来た子なのだ。そんなわけで、ヘレネが美しくないわけが無い。娘の幸せを誰よりも願った為に、イタキの王オデュッセウスの意見を取り入れ、テュンダレオスの掟を定め、求婚者に実行を求めた。

これが後になって利いてくる。

妻を寝取られたマヌケな男、メネラオスは悔しくって悔しくってしょうがない。でも、自分では何も出来ない。仕方なく実の兄、ミケーネ王アガメムノンに相談に行く。

アガメムノンは、昔からトロイを侵略したかった。しかし、理由が無きゃ、ギリシャ全土の都市国家の協力を得られないし、ギリシャ連合で向かわなければ、かなう相手ではない。

それに、アガメムノンはトロイに勝つにはギリシャの勇者アキレウスの参加が不可欠だと判断していた。なにしろアキレウスは人望がある。その為、アキレウスが動かなければ、他の国は付いてこない。(オイオイ、アキレウスの親はペレウスとティティスだぞ!!結婚したばかりで、もう勇者に成長してんのかよ・・・って突っ込みはなし)

そこで、オデュッセウスに相談した所、『良い手がある』と。

そうなのだ、ここで、スパルタの王妃ヘレネがトロイの王子に略奪された事で、上手く行く手だてが一つだけあったのだ。そう、ヘレネが略奪された事がポイント・・・。

テュンダレオスの掟。

それは、ヘレネには誰でも求婚できるが、選ぶのはヘレネであり(実状は当時のギリシャの覇者ミケーネの王子だったメネラオスへ嫁がせる【メネラオスを婿に貰う】出来レース。幸せを思えば良家と・・・親心ですなぁ)、選ばれなかったものは恨まず、さらに、ヘレネもしくは、その伴侶が困った時には、全員が助太刀する事を約束する。以上を守れなければ、求婚してはならない。というもの。

どういう理由で、また、未来を見越して、こんな掟を定めてのかわからないが、アガメムノンはこれを利用する。

なんと、男色(薔薇族)のアキレウスもヘレネには、ちゃっかりと求婚していたのだ。


というわで、アガメムノンは『ヘレネ奪還』を旗印にギリシャ連合とトロイは全面戦争に突入する。

思いは、ひとそれぞれ。オデュッセウスにしたって、資源の乏しい自国に、錫が産出する地方を治めているトロイの地は、喉から出が出るほど欲しい。

大アイアスは、どんな経緯かは(私は)知らないが、父王の妾ヘシオネと反りが合わず、トロイに対しても逆恨みをしている。

その他の多くの参戦者達は、『ヘレネ奪還』は表向き、本音は色々と抱えつつ、トロイとの戦争に突入していくのだ。

そして、ギリシア軍はアウリスの港に集結を終った。だが、順風は吹かず、船出はできない。かつてアガメムノンはアルテミス女神の狩りの腕(弓術)を馬鹿にした事があったので、風が凪いでしまったのだ。

戦士達の戦意も日に日に落ちていく。予言者は総帥アガメムノンの長女イピゲネイアを生贄にささげれば、船出もトロイア攻略も可能になると告げる。

20060919_Iphigenia.jpg自分の娘をアキレウスに嫁がせると嘘を付いてアウリスの港に呼び寄せて、生きたまま焼くという姿を戦士達に見せ付けて、戦意を鼓舞する事が目的だった生け贄により、都合よく、風も吹いた。(絵は、アキレウスの怒り。出汁に使われたアキレウスがアガメムノンに挑みかかっている。死を悟ったイピゲネイアが痛々しい。)

戦士達は、断腸の思いで自分の娘を生け贄にしたアガメムノンを胸中を察するのだった・・・。

が、しかし、その慟哭の裏には、、、アガメムノンの妻クリュタイムネストラとの結婚まで溯らなければならない真実があった。

当時、クリュタイムネストラは愛し合っていた別の男がいた。アガメムノンは横恋慕だったのだ。力に物を言わせクリュタイムネストラを奪ったのだが、、、お腹には愛した男の子胤が宿っていた。

実は、アガメムノンは知っていたのだ。イピゲネイアが自分の胤でない事を。そして、クリュタイムネストラを愛しているがゆえの復讐心は、この時に晴らされる事になったのだ。

イピゲネイアの死は、アガメムノンにより遅かれ早かれ実行されせる運命だったのだ。(それ故、アガメムノンはクリュタイムネストラに終生忘れない恨みを買う事になる。トロイ戦争から帰還したアガメムノンは妻クリュタイムネストラに暗殺されることになるのだ。しかし、事情を知らないアガメムノンの胤の子供たちは母親の復讐に恐れをなし、他国に逃げ延び、やがて、成長して、今度は、母親クリュタイムネストラを討つことになる。その子供、女の子の名前はエレクトラ。母を憎み父を慕うという精神医学用語、エレクトラコンプレックスの語源だ)


・・・はぁ、トロイ戦争序盤から盛りだくさんなんだよなぁ!始まってみれば、アキレウスは嫌々の参戦だったので、序盤は戦いもせずのらりくらり、ホモ達のパトロクロスがヘクトルに殺されて、初めて本気を出す始末だし・・・
 
 
 
こうして、ゼウスの女神エリスを出汁に使った人口減少計画(トロイ戦争)は実現するのである。人間達は、これがゼウスの謀だとも知らずに殺し合い・・・。(そして、現代人においては、ゼウスは“生存本能”と言う)
 
 
 
閑話休題

昨日、小泉政権誕生秘話みたいにドラマをやっていたので、ついつい、見てしまった。

小泉首相役の岩城光一をはじめ、亀井静香役のゴリさん(竜雷太は峰竜太じゃないよ!)の似てる事っていったら、腹を抱えて大笑いモノだった。シナリオが薄っぺらなのは、本当の事を言えないからショウガナイとしても、北朝鮮幹部との交渉でのやりとりには気になった個所があった。

日本側の要求・・『・・・を認めて謝罪しなければ、戦後補償はしない』との所。

北朝鮮への戦後補償の分配を韓国が任せろって言ったので一任した。そして、韓国は北朝鮮の取り分を遣い込んでしまった。ってことで、現在は、朝鮮半島への補償はコンセンサスの選られしているはずだ。

それを、『まだ、戦後補償が済んでいない』っていう言うのは、、、、残念だなぁ。やっぱり“切れやすい”韓国を気遣ってるんだろうなぁ。

ところで、番組は途中から、総裁選候補のお三方が出演しての進行となった。色々な質問に答えていくってスタイルだったけど、短時間の番組の中で片づけて欲しくない問題を取り上げなった事は、番組制作サイドの良心なのかな?!

何かというと、【安倍氏と谷垣氏、「昭和戦争」の歴史認識巡り対立】だ。

安倍氏と谷垣氏、「昭和戦争」の歴史認識巡り対立

自民総裁選

 自民党総裁選の論戦で、安倍官房長官と谷垣財務相が昭和戦争に関する歴史認識を巡って対立している。

 安倍氏が「歴史認識は歴史家に委ねるべきだ」などと争点化を避けているのに対し、谷垣氏は戦争責任についても「隣国への配慮」を強調し、安倍氏との違いを打ち出そうとしている。

 谷垣氏は18日のJR池袋駅前での街頭演説で、昭和戦争について「日本が中国に軍隊を送り、中国の方がたくさん亡くなったのは事実だ。お隣の国民感情を尊重しなければならないのは、はっきりしたことだ」と訴えた。アジア外交が総裁選の争点となる中、安倍氏との“差別化”により、「非安倍」票の取り込みを図ったものだ。

 谷垣氏は11日の日本記者クラブ主催の討論会で、「先の戦争は日本の軍国主義者が起こしたもので、日本国民も犠牲者だった」とする中国政府の立場について、安倍氏の見解をただし、論争を仕掛けた。安倍氏は「(日中国交回復時に)そんな(合意)文書は残っていない。日本国民を二つの層に分けることは階級史観的だ」と反論した。

 この発言に対し、谷垣氏に近い加藤紘一・元幹事長らは「(日本国民)1億みんなに責任があって悪かった、というのは国民に厳しすぎる」などと批判した。

 安倍氏は17日のテレビ朝日の番組で、「中国が軍国主義者と一般国民を分ける認識を示したことは事実だが、日本は合意していない」と強調。戦争責任の明確化に関しても、「政治家の私が、神のごとく、これが×、これが○と判断できるのか」と疑問を呈した。

 過去の植民地支配と侵略に反省とおわびを表明した1995年の「村山首相談話」についても、安倍氏が「精神は引き継ぐ」にとどめているのに対し、谷垣氏は「賛成」と明言し、違いを見せている。

 麻生外相は歴史認識について具体的な発言を控えている。17日のテレビでも、歴史責任に関する政府見解をまとめる可能性について「そんな簡単にはいかない」と語るにとどめた。

(2006年9月18日23時57分 読売新聞)


ここでも、麻生さんは光っている。(実は私、麻生さんのバランス感覚が群を抜いていると思っている。)

《 過去の植民地支配と侵略に反省とおわびを表明した1995年の「村山首相談話」についても、安倍氏が「精神は引き継ぐ」にとどめているのに対し、谷垣氏は「賛成」と明言し、違いを見せている。

 麻生外相は歴史認識について具体的な発言を控えている。17日のテレビでも、歴史責任に関する政府見解をまとめる可能性について「そんな簡単にはいかない」と語るにとどめた。》

って、ここ、ここ。評価できるのは!!


トロイ戦争を見るまでもなく、昭和の戦争でも、当時のアジアの人々、日本の人々、一人一人で、認識や評価が違う筈だ。
台湾人は日本に占領してもらって良かったって言ってる人が多いけど、そうは思わない人もいる。朝鮮人は、自分では良くわからないが、良くなかったと教科書に書いてあるから日本は悪いって人が多い。良くない体験をした人も、良い体験をした人もいるだろう。身内が殺された人、全然、被害に遭わなかった人。中国人にしてもしかり。それにイギリスの植民地だった香港は、中国にもどされて喜んでいるのか?良かったと言う人もいるし、良くなかったと言う人もいるのが事実だ。

大きすぎて一人の手におえない現象は人によって、認識が違うのは当然なのに、、、、無理に一つにまとめようとしている。

国と国の間の戦後の処理の一環で総括は必要だけど、この手の問題は、『総括はしましょう。。。』と言いつつ、時間をかけてうやむやにする事が、後世の為には良い事なのだと思う。

例えば、阪神淡路大震災を一つとっても、変な言い方だが、あの事で、借金をうやむやに出来た人もいる訳だ。そして、同じ日本人でも、当事者じゃなければ、絶対、わからない感情もある。そして、当事者じゃ無い人は、あれによって金銭的に潤う人もいるわけだ。建築業や医療関連の人も。これによって、潰れかかっていた家業が持ち直した人もいるだろう。

大きな出来事というのは、全ての人が納得の行くような“総括”なんてモノは出来る訳が無い。
そして、その総括は、その出来事によって“被害”を被った人寄り(この時点で、公正さを欠いている)に形成される事が多い。

韓国は、後世まで日本を憎むような教育を続ける事は、決して自国の利益に繋がらない。中国が反日を通しているから、便乗しているのだろうが、中国が反日から好日に転換したら、身の置き所をどうするつもりなのだろう?


歴史的な認識(国家間の相互認識)というのは、真実の事じゃない。それが外交だ。真実はそれに関わった人の数だけあるのだ。

『これが、唯一無二の事実である』みたいな見解を披露する人(「だから日本が悪かった」って人に多い)がいるけど、あれは見るに耐えない。本人は博識を自慢、或は正義漢ぶっているのだろうけど、歴史って、唯一無二の事実なんてものないよ。絶対事実なんて物は無い。観察(資料を使って考察)した瞬間、相対的になり主観的になる。戦争に限らずにね。幕末から明治にかけて起きた事を、順を追うのに、誰かの目を通してみる(小説など)事は有意義だけど、その目を通してみた事実(だと思い込んでいる)っていうのは、その人個人の独自の解釈であるって事を忘れている。

要するに、物理学で言う所の客観性っていうのが、非常に難しいのと同じなのだ。シュレディンガーの猫みたいにね。

みんな、我こそは“客観的だ”と思っているが、それを判断している自分の脳がある限り、かなしいけど、すべては主観的なのだ。


でも、落とし所が欲しい。これも現実だ。

従って、国と国との間で、落とし所を決めるわけだが、現在のような一方的かつ、日本国内にも存在する偏った(自虐?)意見が、正義感的な扱いを受けている間は、決めるべきじゃないと思う。

少なくとも、当事者あるいは当事者から直接話を聞く機会のあった人達が、死んでしまった後に持ち越した方が良いと感じる。

加藤紘一氏は、小泉さんとの政策の違いを見出せず、この一点、中国・韓国寄り発言を繰り返す事に専念している。靖国参拝反対などがそうだが、適用すべき TPO を間違うほど、形振り構わずの姿勢は、ちょっと、気の毒でもある。切れ者だったのに、一つの失敗で惜しい人材をなくしてしまった。私は、幹事長時代の加藤氏が次期総裁にふさわしいと思っていたくらいだ。落ちぶれてしまった為に、馬鹿な国民に分かり易い靖国参拝反対をいいだすなんて・・・悲しすぎる。(私、加藤紘一氏は好きな政治家だったし、素晴らしい見識をもっていると一目も二目もおいていたのに、離党して復党してきたら、靖国参拝反対なんて言い出すし・・・はっきり言って、裏切られた気持ちでいっぱいだった。)


ちなみに、私は、小泉さん同様、安倍氏は好きでも嫌いでもない。評価できるのは、中国・韓国に対して媚びない態度。谷垣氏の評価できるのは消費税10%だけ。靖国反対や中国よりの発言を政策に絡めた段階でバツ。

好きなのは、麻生さん。総裁選では、麻生さんに決まってもらいたいのだが、、、、、無理だろうなぁ!!

2006年09月20日

早漏症の治療にdapoxetineが有用である可能性

20060920_sexy.jpg日本では“秘め事”である異性間 SEX のクオリティに踏み込んだ論文が、Lancet. 2006;368:894, 929-937.に掲載された。BMJ しゃなく、Lancet ってとこに、普通に驚いてしまったので、取り上げる事にした。

いきなり、話がそれるが、異性間 SEX のクオリティを公に語る事は、西洋では恥ずかしい事じゃないとしたら、《BMJ しゃなく、Lancet ってとこに、普通に驚いてしまった》と感じた私の感覚は、バリバリの日本人なのだろう。やっぱり、少し抵抗ある。いや、仕事と割り切っていれば、SEX のクオリティを“嫌らしくなく”する事は可能だけれど、そうじゃないシーンでは、やっぱり・・・。場末の居酒屋で、脂ぎった中年の親父が『ガハガハ』言いながら『俺のスゴイぜ、30分ヒイヒイ言わせっぱなし・・』みたいな話をしている・・・、これは論外。

で、その内容にも驚いたのだが、、、、ショボイ。正直、『こんなショボイ成績で一喜一憂するのか?西洋人は??あん?』である。

まぁ、とりあえず、読んでみて下され。

早漏症の治療にdapoxetineが有用である可能性

提供:Medscape

dapoxetineを必要に応じて投与する治療法が中等症から重症の早漏症男性に対して有効であることが、二つのランダム化臨床試験において示された

Laurie Barclay, MD
Medscape Medical News

Reviewed by Gary D. Vogin, MD

【9月12日】dapoxetineをオンデマンド(必要に応じて)で投与する治療法が中等症から重症の早漏症男性に有効であるという二つの無作為割付化臨床試験の結果が、『Lancet』9月9日号に掲載された。

「dapoxetineは短時間作用型選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)で、特に早漏症の治療を目的として開発されたものである」とミネソタ大学(ミネアポリス)のJon L. Pryor, MDらdapoxetine研究グループの研究者らは記述している。「この薬剤の作用機序は、ニューロンでのセロトニン再取り込み阻害とその結果生じるセロトニン活性の増強に基づくものと考えられている。うつ病の治療に認可されているSSRIが安定血中濃度に達するのに2週間あるいはそれ以上要するのと比較して、dapoxetineは特異な薬物動態プロファイルを有しており、短時間(約1時間)で最高血清中濃度に達した後、速やかに排泄される(初期血中半減期1.2時間)。

合衆国内の121施設において、二つの同じデザインの12週間ランダム化二重盲検プラセボ対照第3相臨床試験が独立かつ併行して実施された。データはあらかじめ決められていた総合解析に供された。中等症ないし重症の早漏症で異性パートナーと安定した関係にある男性患者が、プラセボ(870人)、dapoxetine 30mg(874人)、あるいはdapoxetine 60mg(870人)のオンデマンド投与(必要に応じて、予想される性的行為の1-3時間前に内服)に無作為に割り付けられた。主要評価項目は、ストップウォッチで計測した膣内射精潜時(IELT)ならびに安全性・認容性であった。

本研究はプラセボ群の672人、dapoxetine 30mg群の676人、dapoxetine 60mg群の610人で完遂された。dapoxetineはいずれの用量でも、プラセボと比較して有意にIELTを延長した(P<0.0001)。プラセボ群、dapoxetine 30mg群、dapoxetine 60mg群のそれぞれにおいて、治療開始前のIELTは平均0.90 ± 0.47分、0.92 ± 0.50分、0.91 ± 0.48分であったが、研究終了時点(12週あるいは最終外来診察時)ではIELTは平均1.75 ± 2.21分、2.78 ± 3.48分、3.32 ± 3.68分であった。いずれのdapoxetine用量でも初回投与時にすでに有効であった。

dapoxetine 30mg・60mg群のそれぞれにおいてよく見られた有害事象は、嘔気(8.7%対20.1%)、下痢(3.9%対6.8%)、頭痛(5.9%対6.8%)、めまい(3.0%対6.2%)であった。臨床的に最も重要な心血管系の有害事象としては失神の報告があったが、その発生率は低く、2つの臨床試験の統合解析では全ての群で同様の発生率であった。しかし、失神の発生率はプラセボよりもdapoxetine内服時の方で高率と報告している臨床研究もある。

「オンデマンドでのdapoxetineの投与は、中等症ないし重症の早漏症男性に対する有効かつ概ね認容性良好な治療法である」と著者らは記述している。「早漏症のために起こる苦悩や対人関係の困難さを考慮すると、特に最重症の早漏症患者に対しても有効な治療法が利用可能であることは、早漏症男性の受診を促し、その結果、男性とそのパートナーに大いに利益をもたらしうるものである」。

この研究の問題点は、より軽症の早漏症患者あるいは勃起障害が並存している患者、その他の原因による二次的な早漏症患者にまで一般化できないこと、研究対象がほとんど若い白人患者に限られていたことが挙げられる。

ALZA社は、本研究のデザイン・データ収集を行い、著者のうちの2人を雇用しており、さらに他の2人の著者と財政的関係がある。Johnson & Johnson社との財政的関係を開示した著者も複数存在する。ALZA社とJohnson & Johnson社はdapoxetineの製造元である。

併載されているコメントにおいて、 Universita Vita Salute San Raffaele(イタリア、ミラノ)のFrancesco Montorsi, MDとAndrea Salonia, MDは、早漏症に対する有効な治療法は明らかに必要であると述べている。

「研究期間を通じてdapoxetineの認容性は良好であり、明らかな安全性に関する問題はなさそうである」とMontorsi博士とSalonia博士は記述している。「我々の経験では、早漏症患者のほとんどは明らかに、長期間の内服治療よりもオンデマンドの治療法を好む。オンデマンドのdapoxetine投与が早漏症患者に提供しうる重要な治療法となることを期待する。」

Montorsi博士とSalonia博士は関連する財政的関係は無いと報告している。


Lancet. 2006;368:894, 929-937.


Medscape Medical News 2006. (C) 2006 Medscape


特に、難しい表現も無いと思われるので、一般の方にも、ほぼ、意味が伝わると思うが、一つだけ、一般的でない“単語”の意味を説明しておこう。「研究期間を通じてdapoxetineの認容性は良好であり、・・・・」の『認容性』だ。言葉としては知っていても、生活の中では使う事は無いし、感覚的にわかりづらいが、この手の論文には必ず顔を出す単語だから、知ってて損はないと思う。

英語の Tolerability を訳したもので、副作用が有ることがわかっていて使わざるを得ない医薬品の場合に、使われる。

そして、患者が、副作用に十分耐えられる程度であれば、『忍容性が高い(良い)薬物』であると表現し、逆に、耐えられない程のひどい有害作用が発生する場合は、『忍容性が低い薬物』と表現する。

で、そのショボさなのだが、まず、ペニスをヴァギナに挿入してから、ストップウォッチを押させているのだが、こんな事させられるだけで、日本人、、、いや失礼、私なら射精までの時間が延長すると思う。もしかしたら、誰かに見られているような気がして、射精しないかもしれない。それを白人の連中は、、、。

次に、0.90 ± 0.47分だった人に、プラセボ(ニセ薬)を飲ませたら、1.75 ± 2.21分になったと。

・・・・・・・、約1分で射精していた人が、プラセボだけで、2倍になっている。って言っても2分弱。で、再高用量の実薬の結果が奮ってる。3.32 ± 3.68分である。

・・・・・・・、確かに平均は、1分から3分になっている、まぁ、これはいい。3分±3分って、入れたら、即射精しちっゃた人もいたって事かよぉ~~~~~~~!(いや、この場合の±3分ってのは、データの切り捨てをやっていない証拠にもなるし、統計学上、しかたない事なのだが・・・・)
 
 
 
閑話休題

いつかは、書こうと思っていたネタなのだが、、、

『話を聞いて、悩みを共感して、生えた喜びを一緒に味わいたいなっ』とは、リーブ21のコマーシャルで、女性社員がのたまっているお言葉である。

『話を聞いて、悩みを共感して、●●た喜びを一緒に味わいたいなっ』って言葉だけを聞くと、非常に心優しい女性のようだが、“●●た”が「ハゲの毛が生えた」だぜっ!!

『俺の“ハゲ”の悩みなんて、絶対、お前にはわかんねぇよ』って男性、多いんじゃないかな!共感なんかして欲しくないし、生えた喜びを一緒に味わって欲しくない。淡々と事務的にやってくれ。

こんな事、コマーシャルで言わせるなんて、リーブ21って会社は、アホなんじゃないのか??コスプレもののエロビデオで、女医に扮する AV女優が患者に向かって『わぁ~、いっぱい出たねぇ!よかったねぇ!私もうれしぃ~』って言いながら、不感症患者役の男優のペニスをしごいているようなシーンを思い出すような“違和感”を感じるのは私だけだろうか??
 
 
 
この手の悩みは、解消する為、介入者が突っ込めば突っ込むほど、感覚的なズレが生じる。

さて、早漏症の治療薬治験について、後半「この研究の問題点は、・・・・」とあるが、相手の女性の“クオリティ”を考慮していないところを指摘していない。全く、片手落ちである。

・・・・・って、そんな事、指摘できるわきゃねぇよな!試験に参加した女性を全員品定めしてからなんて、出来るわきゃない。

結局、一見、完璧で公正な治験のようだが、よくよく突っ込めば、このような治療薬に対して公正な結果を得る為のプロトコルは作れないって証明に・・・・


お後が、よろしいようで。

2006年09月21日

言葉が出ないぞ!朝日新聞

毎度おなじみ、腐れ世論を形成させている立役者の朝日新聞の社員がやってくれました。しかも、他人の飲酒運転を攻め立てる記事を書く前に、自分が酒飲んで運転して捕まってたってていうオマケつき。言葉もありません。ハイ。

他の新聞も、明日はわが身なのか、扱いは小さい。本当なら、不買運動を誘導すべきだよな。だって、必要ないもん、朝日新聞、日本にとって。


で、昨晩、しこたま飲んだにも関わらず、何故か調子良く目覚めた今朝、お部屋のお掃除と庭の芝刈りで一汗かいて、お墓参りを終えたところで、今、机に向かっているところである。

朝日新聞記者の事件は、朝食を摂りながら見ていた『とくダネ!』で知った訳だが、ここでも、小倉=ヅラ落ち=智明氏は、ちょっと、庇う雰囲気を見せていた。同類相憐れむってところなのかな?

まぁ、タイの“クーデター”を“革命”なんて言い出す始末のアナウンサーを使ってる番組だから、公平・公正さにかけては、全く信用できないのは推して知るべしだ。

そして、とっても残念だったのが、安倍新政権発足にあたり、安倍さんの“演説ベタ”を小泉さんの“技”と比べてどう思うと、小倉=ヅラ落ち=智明に話を振られた“眞鍋かをり”、彼女の政治に関する無知ぶりが露呈してしまったコメントだ。これ、けっこうショックを受けてしまった。『詳しくないなら、安易にコメントするなよ』って言いたい。

この年代の女性タレントの中では、比較的知性が感じられるので好感を持っていただけに、よけいショックだったのだ。

もっとも、眞鍋かをりにしてみれば、こんな番組なんてどうでもいいので、おざなりにコメントしてたのかな。言い古された『パフォーマンス・・・』だし。全く、“クーデター”や“革命”といった言葉の定義もおろそかにしている番組をみてると、へぼ将棋を見ている気分になる。(アナウンサーの“言葉”は、私にとって見れば“医薬品”だ。医薬品を間違えて投薬すると大変な事になるのと同様、アナウンサーの“言葉の誤用”は大問題だと思うのだが・・・)

いや、へぼ将棋を見ているより悲惨だ。飛車と角の動き方も知らないで3手先を読んで得意顔しているような番組作りだもんな

これは、生命科学における『SNPs』の発音と意味も知らないで、人間の体質を語ったりする、愚かな行為にも通ずると思う。

もっと低い次元では、『植物性乳酸菌』なんて表現を、平気で使っちゃう感覚だ。
 
 
 
さて、天下の朝日新聞は、こんな腐れ社員は、即刻、クビにすべきだと言いたい。

そして、クビになった社員は、路頭に迷い、サラ金から借金、挙句の果ての自殺。。。。のシナリオ通に事が運ぶと、面白い。飲んで運転すると、惨めな死がまってますよって、世間に知らしめる為にね。

でも、もしも、こんなことにでもなったら、腐れ朝日のことだから、この物語を悲しくやりきれないドラマに仕立てるんだろうな。

そして、世間も、ころっと騙されて。


人は死ねばみんな“仏”になるって宗教観の日本人に対して、死人にさえ、唾を吐きかける中国人に媚を売り、死んで“仏”になったA級戦犯の墓を暴くような行為をする朝日新聞が、クビにしたこんな腐れ社員が、もしもまかり間違って自殺という死を迎えたら、自業自得としてして報道できるかどうか・・・、私は、この一点だけ知りたいのだ。

もし、二枚舌を使わずに、自業自得として報道出来たら、一貫したポリシーに敬意を表して、私も朝日新聞を購読するとしよう。

だから、朝日新聞はこの社員をクビにすべきだ。今後の展開を面白くする為にもね。


酔っ払い運転の車にひき殺された人===⇒非業の死
酔っ払い運転で社会的地位を失い自殺===⇒自業自得

ここんとこ、ヨロシク!!


(格差を非難する社是からいっても、人は平等に罪は罪で同等に扱うわれるべきだよな。朝日さん?!A級戦犯は特別なんて事は、言えまい?無差別殺人と同等なんだぜ。飲酒運転をした人間は!でも、悪賢い朝日新聞の事だから、『あっ、二枚舌使っちゃった』ってな墓穴を掘るような事態を招くような事にもなりかねない“クビ”は選ばず、短絡的な“世論の非難”で済みそうな“その社員の生活を考えて人道的にクビにしない”を選びそうだな!!)

p.s.勘違いしている人を時々見かけるけど、二枚舌とは、同一時点での判断基準を2つ以上持っている事を言う。いわゆる、ダブルスタンダードってやつ。しかし、新知見を得て、自己の判断基準が変化した後で、以前と違う判断をすることは“成長”とか“変化”という。老婆心ながら。ただし、新知見の後も“変れない”のは“意固地”、“成長”とか“変化”を巧みに多用することは詭弁と言う。さらに新知見を気付かないのを“バカ”と呼ぶ。

間抜けな裁判長?日の丸判決

赤い色が、昔の“赤線”をイメージさせる事は、否定し難い歴史的事実であり、学校の運動会で赤組、白組と色分けする事を嫌がる教職員を運動会のボイコットにより処分した事は不当である。

白い色が、昔の“白虎隊”をイメージさせる事は、否定し難い歴史的事実であり、学校の運動会で赤組、白組と色分けする事を嫌がる教職員を運動会のボイコットにより処分した事は不当である。

・・・
・・・
・・・

赤線も白虎隊も、間違いなく“否定し難い歴史的事実”だ。・・・・だから、何なんだ??

また、『歴史的な事実』という言葉が一人歩きしている。。。。

本日の“日の丸”裁判、東京地裁の裁判長にかかれば、こんな判決も下りそうだ。。。

でも、この裁判長は、日の丸掲揚と国家斉唱は良い事だとしている。ただ、これに嫌悪を示す人がいることも事実で、学校側の『国旗に向かって起立せよ』の指示に従わなかった教師を東京都が処分した事に関してのみ、その処分を不当としたのである。どこぞの“新聞社”あたりは、学校での日の丸掲揚と国家斉唱自体も“イケナイ”事だと、“天下の裁判所”が判断したみたいに“ひん曲げて”報道しそうで、この辺も要注意だ。自分の会社が訴えられた裁判では、『只の裁判所の判断でしょ』みたいに軽く言うくせにね。

ああ、恐ろしい。でも、まっ、地裁の判決だからな。

何にしても、これから、東京都は入学式や卒業式で国旗掲揚と国家斉唱を嫌がる人は採用しなきゃ良いだけだ。○×で答えさせればいい。この裁判を起こした人たちが自然に消滅した後は、こんな問題は起こらないし、あまりにも下らない裁判に、税金を使うなって言いたい。まるで、『【実録】ネコ裁判  「ネコが訴えられました。」』みたいな次元の裁判だ。いや、この裁判自体は面白い。。。このネコ裁判を起こした原告のような次元の原告達だという意味だ。


ところで、私は、今年43歳だが、生まれてこの方、日の丸が“軍国主義”と繋がった事は唯の一度も無い。多分、朝日新聞を一度も購読した事が無かったからだと思うが、今の小学校、中学校、高校の年齢の子供たちも同様に、洗脳されなければ、“日の丸=軍国主義”と感じる事は皆無だと思う。

このような教職員は、自分達の主義・思想による行動で、子供たちが意識しなくても良い事を、無理に意識させている事を認識しなければならない。異常に嫌悪するような感情を伴う“歴史”の教育こそ、子供たちを洗脳する事になるのだから。戦争を引き起こした歴史をどのように解釈し、これを踏まえどのように処するかは、生徒一人一人が考えていくことだ。

この教師たちみたいな“生徒不在”な教師がいるから、教育現場が荒廃するんだと思う。世の為、人の為の職業に就く人は、自分の主義・思想は抑えなきゃならないのは当然だ。(医療に携わる私は、主義・思想を仕事の場面で押し通した事なんぞ、今まで一度も無い。当然だけど。)
 
 
 
赤い色は、昔の“赤線”をイメージさせる・・・・って言われても、『それは意識過剰だろ』って言われるだろう。白い色は白虎隊・・・も同様だ。

日の丸が軍国主義を連想させる・・・・、これも私からすれば『それは意識過剰なんじゃないのか?』と言える。

日の丸を掲揚する事が、軍国主義に逆戻りする原因となりうるとでも思っているのだろうか?この教師たちは?(精神医学的には被害妄想の気があり、異常に些細な事に執着する性質があるといえるな。)

もし、この教師たちが、サッカー・ワールドカップで、頑張れニッポンや君が代を叫んでいたとしたら笑っちゃうな!

だけど、これが真実かもしれない。ワールドカップやオリンピックではすんなり受け入れられる“日の丸”や“君が代”も、教育現場では、ひん曲がった解釈をして、『我こそが、日本が軍国主義に逆戻りしない為の、最後の砦なのだ』を気取っているのだろう。

・・・・なんだかなぁ!

2006年09月23日

医療事故に見る新聞各社の対応

20060923_ER.jpg私のサイトで(こっちから一方的に)リンクしている“元検弁護士のつぶやき”さんが、『朝日のほうが刑事責任追及に積極的なんでしょうかね。。。』と仰っておられる。

私自身は、朝日新聞の体質には馴染まないのだが、“嫌い”と言うだけで、その考え方自体をも“知ろうとしない”という訳にはいかないので、オンライン版の朝日新聞は、ちょこちょこと目を通している。(だから、批判的なエントリーが多いともいえるのだが・・・)

そこで、“元検弁護士のつぶやき”さんでもとりあげている、『新潟市民病院(今井昭雄院長)で今月、熱中症などで入院中の同市の女性患者(70)が、栄養剤を注入するチューブを気管から肺に挿管され、死亡していたことが23日、わかった。』の記事を通して、朝日新聞と私が購読している読売新聞、毎日新聞の記事の書き方を比較してみた。

朝日新聞

チューブを肺に挿管ミス、70歳女性死亡 新潟市民病院

2006年09月23日18時41分
 新潟市民病院(今井昭雄院長)で今月、熱中症などで入院中の同市の女性患者(70)が、栄養剤を注入するチューブを気管から肺に挿管され、死亡していたことが23日、わかった。同病院は医療ミスを認め、新潟東署に報告。同署は業務上過失致死の疑いで捜査を始めた。

 同病院によると、14日午後2時すぎ、30歳代の女性看護師が、鼻から胃に栄養剤を注入するチューブを交換する際に、誤って気管から肺に挿管した。その後、栄養剤約270ミリリットルを注入された患者は、午後10時すぎに呼吸状態が悪化。レントゲン検査などで、右肺に挿管されていることに気がついた。女性は重症肺炎などを引き起こし、21日に死亡した。

 看護師は、チューブが正しく挿管されたかどうかを確かめるため、聴診など所定の手順を踏んでいたが、ミスに気がつかなかった。患者は重い意識障害で、誤って気管に挿入されてもせき込むなどの異常が見られなかったという。

 今井院長は23日に記者会見を開き、「重い意識障害の患者に対するチェックが不十分だった」と謝罪した。近く院内に調査会を設け、再発防止策などを検討する。


読売新聞
栄養チューブを肺に挿入、70歳女性患者死ぬ…新潟

 新潟市立新潟市民病院(今井昭雄院長)で9月、同市在住の女性入院患者(70)が栄養剤を注入するチューブを誤って肺に挿入され、肺炎を起こして死亡していたことが23日、わかった。

 病院は医療ミスを認めて遺族に謝罪し、新潟東署に事故を報告した。

 今井院長によると、患者は8月11日に熱中症などの症状で入院。意識がはっきりせず、食べられないために鼻から食道にチューブを入れて胃に栄養剤を注入されていた。

 しかし、30歳代の女性看護師が9月14日午後、チューブを入れ替えた際に気管から右肺に挿入。同日夕に20歳代の女性看護師が栄養剤270ミリ・リットルを注入した。同日夜、呼吸の異常で誤挿入が判明。患者は同21日に死亡した。

 同病院ではチューブを挿入した看護師が<1>55センチ以上入ったか<2>胃の音が聞こえるか<3>胃液が出てくるか――をチェックする。しかし、今回の事例では胃に挿入した場合と似た結果が得られ、誤挿入に気付かなかったという。今井院長は「3点のチェックだけでは不十分だった」として、手順を見直す方針を示した。

(2006年9月23日19時50分 読売新聞)


毎日新聞
医療過誤:栄養チューブを肺に挿入し死亡 新潟市民病院

 新潟市立新潟市民病院(今井昭雄院長、同市紫竹山2)は23日、肺に誤って栄養チューブを挿入したことが原因で、同市の女性入院患者(70)が死亡したと発表した。病院側は遺族に謝罪し、新潟県警新潟東署に医療事故として届け出た。同署は今後、業務上過失致死容疑で調べる。

 同病院によると、患者は先月11日、熱中症による高熱、意識障害などで入院した。今月14日午後2時半ごろ、30代の女性看護師が胃に挿入する栄養チューブを誤って肺に挿入。別の女性看護師が同午後6時~9時半、栄養剤約270ミリリットルを注入した。同10時半ごろ、異変に気づいて救急処置をしたものの、患者は重症肺炎などを併発し、21日に死亡した。

毎日新聞 2006年9月23日 19時27分


私の感じたところでは、毎日新聞は、扱いが小さい。『こんなことがあったよぉ~』って、端々と伝えている感じがする。良くも悪くも、『こんな医療事故はたいしたこと無い』って印象を与える。『他に、もっと大事な事件があるよ』って感じだ。

次に朝日新聞の記事だが、これだけを読むと、特別に『刑事責任追及に積極的』って感じはしないのだが、読売新聞と読み比べると『ははぁ~ん、そうだな』と感じられる。看護師のミスに対する不可抗力を伝える記述がそれだ。

朝日も『チューブが正しく挿管されたかどうかを確かめるため、聴診など所定の手順を踏んでいたが、ミスに気がつかなかった。』としているが、読売の方がより具体的に『チューブを挿入した看護師が<1>55センチ以上入ったか<2>胃の音が聞こえるか<3>胃液が出てくるか――をチェックする。しかし、今回の事例では胃に挿入した場合と似た結果が得られ、誤挿入に気付かなかったという。』というチェック手順を記述をしている。

医療従事者として、身内の贔屓目を廃してみても、読売新聞の記述を信じるのなら、看護師のミスは不可抗力に近いと感じられる。

朝日新聞の記事では、看護師のミスは“お座なりな”職務態度によるものも含むのか?のような印象も与える記述だ。


一般の人は、栄養チューブの挿管の際に看護師が行なっているチェック項目や注意点など、知る由も無いわけで、その一般人が自らイメージする“チェック項目”は、読売新聞が伝えていた内容を越えるものだったかどうだか?多分、そこまでは考えなかったのではないか?

だとしたら、朝日新聞の伝え方は、フェアじゃないとも言える訳だ。(まぁ、他の分野のニュース記事では、この手の筆法を多用しているわけだが)


しかし、事は、医療に関する事である。医療に携わる人は、一般の人が認識しているより遥かに多くの事に注意を払って仕事をしている。また、そのように、自己に厳しくしなければならないわけだ。一般の人が、想像する程度にしか“注意”を払っていなかったとしたら、それこそ、大問題であると思う。

そういう意味で、医療の中でも特にクリティカルな場で仕事をしている人たちの気持ちを考えると、こういう記事を読むと、複雑な気持ちで、なんともやりきれない。

医療事故に関して厳しい態度は、新聞各社に必要だと思うのだが、朝日新聞のような“恣意的な”方法に拠らずに実現して欲しいものだ。(各社とも、頓珍漢な厳しさは勘弁して欲しいが・・・)

そして、つくづく、医師や看護師の方の“気苦労”を察して止まない。
 
 
 
ところで、私の業界では、臨床的に明らかに間違っている認識でも、臨床的な意味をなさない化学的な現象が確認出来さえすれば、自ら誤認識を改める事もできない体質が蔓延している。

臨床的に正しい生理や病態生理を理解していない医師はいない。というか、知らないと、治療開始や手術のタイミングを判断できない。だから、知識不足が医療事故の決定的な因子になりやすいが、薬剤師のミスとして表面化する医療事故は、ほぼ、100% 薬の取違いだけだ。(間違いの確率は高校生と変らないと思う。)より、高度な臨床的な医学知識や技術を要求される場面も無いし(注意1)、この現状を踏まえると、とても、恐ろしくて任せられないだろう。(へんな感情だが、より高いレベルで訴えられて、医師や看護師をうらやましくも感じ、自分の仲間の体質に幻滅を感じてしまう。)

一般の人達が思い描く“医療人”の中に薬剤師の姿は無く、医療の中で薬剤師が重要なポジションを得るのは、遠い未来の事なのかな。。。。


注意1:病棟に出向く服薬指導などの業務やTDMもあるし、実行している薬剤師もいるじゃないかとの反論もあろうかと思うが、あれは点数を取るための行為であって、一生懸命やってもお座なりにやっても、結果はほとんど変らない。悲しいけど、医療の質を高めるほどの行為ではないのである。ミスが発生してもクリティカルにならないし、ミスが続くようなら、仕事自体が滅失される。その証拠に、アメリカでは流行がすたってしまったし、TDMの評価を薬剤師がする訳でもない、ヨーロッパではそんな事すらしていない。
しかし、まじめに一生懸命取り組んでいる薬剤師たちの臨床的な知識とスキルは高いのは事実だ。その他大勢の薬剤師と比べて。
常連さんの“北の薬剤師さん”(最近、顔をみせてくれているかな?)など、いい線いってる人もいっぱい知ってるんだけどね。その薬剤師達の知識とスキルを活用できるようにするには、底辺の薬剤師からの意識改革が必要なのだが・・・・。

2006年09月24日

中国 日本アニメ制限、代わりは「抗日」

20060924_atom.jpgこの“北京映画学院内の孫立軍・アニメ学院長”って人、すんげぇ、おもしれぇ~!

とにかく、先ずは読んでみてくだされ。

中国 日本アニメ制限、代わりは「抗日」 愛国教育に躍起!? 2006年 9月24日 (日) 03:46


 【北京=野口東秀】中国で圧倒的人気の日本アニメをはじめ外国アニメが今月からゴールデンタイムでテレビ放映を禁止された。北京映画学院内の孫立軍・アニメ学院長は「中国のアニメ産業を保護し、発展させる必要性に迫られている。日米など西側の文化が子供たちに与える影響も心配だ」と禁止の理由を説明した。その一方で、7年近くかけ製作した抗日アニメが11月から放映されるなど、愛国主義教育の意図も垣間見える。

 孫院長は日本アニメについて「素晴らしいが、大人向けアニメには色情部分が多く中国には適さない。3・6億人の子供に見せることはできない」と指摘した。


 孫院長によれば、一流アニメは、一連の宮崎駿監督作品や『一休さん』『鉄腕アトム』。二流は『ちびまる子ちゃん』『名探偵コナン』。三流は『クレヨンしんちゃん』『美少女戦士セーラームーン』『スラムダンク』で、判断能力に欠ける子供への教育にはふさわしくないそうだ。漫画のまねをして社会問題になったこともあるという。


 孫院長がインターネット上の討論で「日本アニメがすべて良いわけではない」と書き込んだところ、日本アニメの擁護派から「無知」とまでののしられた。「中国のアニメ専門家として非常に傷ついた。中国では、子供時代から日本アニメで育った擁護派が圧倒的に多い。その影響は大きい」という。


 今月1日から午後5~8時の時間帯で外国アニメ放映が禁止された。


 「日本のアニメはすでに日本市場でコストが回収されており、中国では1分間の放映で数元(1元約15円)しかもらえなくても、利益が出る。しかし中国アニメは1分間で1万元前後の製作コストがかかるため、売れなかった」と述べ、文字通り“文化赤字”になっている現状を訴えた。


 中国メディアが「日本アニメは『誤った歴史観』に青少年が毒される」と警鐘を鳴らしていることについて、孫院長は「異なる文化の交流、吸収は必要だ」と述べる一方で、「色情、暴力物は別であり、日本アニメを選ぶ中国の関係当局にも責任があった」との反省を示した。


 抗日アニメについては「わが学院が製作した。抗日の貧しく、苦しいときに主人公の子供が快活に成長していく極めて有名な話」と説明した上で「民族主義や恨みを扇動するものではない。一人っ子政策による身勝手な『小皇帝』への愛国および教育的な意味だ」と強調しているのだが…。


中国人の鏡のような人物で、非常に冷静な判断が出来る大人の証がこれ、《中国メディアが「日本アニメは『誤った歴史観』に青少年が毒される」と警鐘を鳴らしていることについて、孫院長は「異なる文化の交流、吸収は必要だ」と述べる・・・》

中国人でも、こんなに偉い人、いるんだなぁって感じる一方で、、、

《孫院長がインターネット上の討論で「日本アニメがすべて良いわけではない」と書き込んだところ、日本アニメの擁護派から「無知」とまでののしられた。「中国のアニメ専門家として非常に傷ついた。》

だってさ。これって、完璧な子供・・・・。

中国では、一人の人間のプライドが傷ついちゃうと、『中国で圧倒的人気の日本アニメをはじめ外国アニメが今月からゴールデンタイムでテレビ放映を禁止された。』って、こんなことが出来ちゃうんだねぇ。デモクラシーのかけらも無い??

中国人の“反日教育”が、内政のデタラメから国民の目を回避する為ものだとばっかり、今の今まで思っていた訳だが、もしかしたら、こんな子供じみた輩の“気分”次第でやっちゃう“反日教育”だったり・・・・・・、ってそんな訳ないよな。


それが証拠に、、、

中国人よ、礼儀守れ…海外旅行急増で共産党が提言 2006年 9月22日 (金) 23:33

 【北京=杉山祐之】中国共産党の中央精神文明建設指導委員会弁公室と国家観光局は、一般から募った声をもとに、海外旅行中の中国人によるマナー違反の代表例をまとめるとともに、「礼儀の国のイメージ」(同委員会)を守るための提言を出した。

 急成長を続ける中国では、昨年、海外、香港、台湾などに出かける旅行者が約3100万人に達した。代表例には、今や世界中の観光地にあふれる中国人客の様々なマナー違反が並ぶ。

 所構わずたんを吐き、手鼻をかみ、たばこを吸う。大声をあげる。先を争って乗り物に乗り、列に割り込む。シャツやズボンのすそをめくり上げる――といった中国国内では日常の光景のほか、外国人と強引に記念撮影する、バイキング式の食事で取りすぎて残す、ホテル備品を持ち帰る、などもヤリ玉にあがった。


中国共産党、この辺は“冷静”である。

日本の政治家(地方の県議や市議あたりの頭の悪そうなヤツラ)なんぞ、自ら東南アジアへの“買春ツアー”やっちゃったりして、マナーどころの話じゃなく、最低のヤローだし、政府自らの反省も無いんだから、この点では、爪の垢でも貰った方がいい。

中国国家首脳部は、かなり、冷静でクレバーなのが、これだけみても良くわかる。

そして、彼らに操られるマリオネットのような存在が、中国国民と言えるのだろう。IQが低いというか、制限された教育の賜物なのか、これを見る限り、中国国民はの精神年齢はかなり低いと言わざるを得ない。ある部分に限り、非常に優秀なはずなのに、日本に関する事になると、とたんに子供じみちゃうのは、日本人の私の目からは、ある種の精神疾患にようにさえ思えてくる。

ある時期の中国共産党による“粛清”で、過去の一般人の中の偉人たちの遺伝子が抹消されてしまったのかなぁ???
 
 
 
閑話休題

20060924_gesmn.gif昨日の NHK 世界遺産 はエルサレムだった。当然、ビデオにも録画しながら、じっくり見てしまった。たった70分の番組の中では、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の最低限の理解を得るのも難しいのだが、あまりそれに触れずに進行したのは、無難な構成だったと言える。

で、なにより、私にとって嬉しかったのが、知っているだけの地名が、現実の映像と結びついた事だった。とくに世界初のビデオカメラが入った聖墳墓教会なのだが、ゴルゴタの丘が、かなり低いのに意外な感じがしてしまった。もっともっと小高い丘をイメージしていたんだけど、、、それに、そうすると、ゲッセマネの園も近くにあったんだろうな!?って。私のイメージでは、かなり木々が生い茂る森(林と森の中間)って感じなんだけど。

でも、聖墳墓教会って、ローマ皇帝コンスタンティヌス帝の母ヘレナが建設したんだよな。その内にはイエスキリストが十字架にかけられとされる場所の他、イエスキリストの聖骸に香油を塗ったとされる場所、イエスキリストの墓があったとされる場所がある。

あのマグダラのマリアも、この場所で、イエスの復活を目撃した事になるわけだ。(っていうか、遺体が持ち去られて空になった墓を目にしたのだが・・・)

おかげで、本日は、以前買った DVD パッション(キリストの受難:メル・ギブソン監督)を見直してしまった。。。。映画だからだけど、ゴルゴタの丘は、教会が上に被さるなんて不可能なほど、小高い丘だった・・・・。


やっぱり、ローマ帝国の意図があって、あの場所になったのだろうか?キリスト教の聖地が・・・。十分考えられるなぁ・・・。

こんなシナリオで映画---世界43億人のユダヤ教、キリスト教、イスラム教の聖地を冒涜するような行為---は、命が幾つあっても足りないんだろうなぁ。。。。
 
 
 
そして、番組は、この地を訪れればお約束の宗教(民族)紛争に関わっていく。

でも、お隣の中国や韓国など、アジア人種の考え方もイマイチわかんないくせに、エルサレムのユダヤ教、キリスト教、イスラム教の教徒たちの聖地をめぐる争いに対して、『良くわかんないけど、仲良くできる道があるんじゃないのかな!』みたいな、今までの当事者たちの努力を全く無視したような軽々しい発言をするレポーターを配してしまった事が、残念でならない。

編集でなんとでもなったはずなのに、最後のコメントにこんなことを言って締めくくるNHKの意図がわからない。(かの宗教に関しては、紛争も含めて、日本人が軽々しくコメントする事は控えるのがマナーだと思うぞ。事実だけを淡々と伝えるだけでいい。どんなに人道的な発言だとしても、日本人のそれは、軽々しく感じられるのだから。)

私が彼らの立場だったら、『お前に言われるまでも無く、お前の1億倍も考え抜いている。軽々しく言わないで貰いたい』って言うな。ほんとに。(専門分野に入り込んで軽々しく頓珍漢な発言する不勉強な薬剤師に対する、苦々しい思いがよみがえってくるのと似ている。)


p.s. 日本で売れに売れている(らしい。私は読んだ事無いから)『スラムダンク』が、中国で三流漫画にされているのは、どう、解釈すればいいんだ?ただの感性の違いか?
この辺、『スラムダンク』の内容と関係があるんだろうか?
もし、そうだとしたら、中国人のメンタリティを知るための資料的な価値があるといえるのか??
ブックオフで買ってくるか・・・。

2006年09月25日

テレビタックル

20060925_daitoua.gifテレビタックルのスペシャルを見ていた。

まぁ、予想通りのお約束の OTL になっちゃう発言を繰り返す、共産党とか朝日新聞に洗脳されているようなスタンスの発言に、吐き気がしてきたので、途中でスイッチを切って、ヤフオクで色々と物色していたところだ。

大竹まことの、大マジぶって煽っている発言の意図が、解釈が難しいのだが(あの人って、天邪鬼って言いきれるほど、簡単じゃないんだよなぁ)、『戦争責任』だとか『戦争責任のけじめがついていない』とか『侵略戦争だった』とか『靖国参拝はいけない』とか、 OTL である。

■なんで侵略がいけないんだ?生物の生存本能だろう?日本の人口が10億人になって、食料が自給できなくなって、日本に食料を輸出してくれる国が無くなって、或いは法外な値段を吹っかけてきて、日本の国民の1億が餓死する時代がきたら、どおする?

そんな時でも、座して死を待てるのか?靖国参拝反対論者は?
昭和の戦争は、そんなに困っていなかったって言うかもしれないが、それは結果論であって、当時の指導者層が10年、50年先を見て、そのように感じてしまったら同じ事だろう?
軍部の暴走なんて意見もあるけど、それを公式に認めるんなら、侵略戦争じゃなくって、無差別テロだろう?『日本は、中国・韓国に無差別テロ行為を働いた。だから、日本は極悪人なのだ』って言えよ。言葉を飾るなよ!!侵略戦争なんてやわらかい表現せずに無差別テロっていえよ!


■戦争のけじめってなんだい?お金で払っただろう?
もう、済んでしまった事だし、東京裁判でけじめがついてるんじゃないのか?100歩譲ってアレを認めるとして。

★結局、共産党や朝日新聞に洗脳されている連中は、『もしも・・』に答えが出せないんだよ。屁理屈をつけて、答えを回避するんだよ。責任をとるつもりがないんだよ。


もし、俺を日本の総理大臣にしてくれたら、中国や韓国に媚びて、靖国参拝反対している連中の『こうしろ』って事を全部やってやる。

靖国参拝しない事を約束して、中国・韓国にお詫びして(土下座してもいい)、もっと、お金を払って、教科書に日本は悪い事をしましたってので、今後一切、アジアで卑屈に生き続けなければならないって書いて・・・。

多分、ここまでやれば、世界の国から相手をされなくなるだろう。

◎そして、ここからが、大事な事だ。よく聞け!
もし、それをやっても、中国・韓国が難癖つけてきたり、日の丸に火をつけたり、日本の首相の写真に火をつけたり、南北朝鮮の統一を日本が阻止するみたいな意味不明な映画を上映したりしたら、この人たちには、命を持って償ってもらう。

そう、日本を貶めたA級の国賊として、死刑を申し付けてあげる。

さぁ、それだけの覚悟があって、中国・韓国の肩を持つのかな?


・・・・って言うくらいの、気合の入った議員はいないのなねぇ??まったく、どっちの側も薄っぺらな議論を、いかにも『しています』みたいな振りをしているだけで・・・。

■憲法第9条改正にしても同様

日本の自衛隊員の家族とアメリカ海兵隊員の家族が、そろって、キャンプに出かけた。日本の自衛隊員が薪を拾い集めに言っている間に、暴漢数人があらわれ、自衛隊員の奥さんをレイプしようとしていた。アメリカ海兵隊員は助けようと戦っていた。
そこへ、自衛隊員が戻ってくると・・・・・、『俺は、アメリカ軍と共同して暴力を振るえないんだ』って言って、自分の妻を助ける事も出来なかった。

別の喩えでは、映画『真昼の決闘』で、ゲーリークーパー扮する保安官が3人組の悪党と決闘する。背後から近づき、銃を発射しようとする瞬間、グレースケリー扮する新妻が、背後から忍び寄る悪党を撃ちして窮地を救う。新妻は戒律により人を危めることは厳重に禁じられているクエーカー教徒であるにも関わらず。

自分の妻を堂々と助けられない事が良い事なのか?

新妻は戒律を破ってしまったが、責められるのか?


こんな事すら、肯定できないんだよ。『そんな話は極端すぎる』とかいって、明確に答えないんだよ、第9条改正反対論者は。


---ぐだらなすぎぃ~---


安倍さん、こんなヤツラは、最後には責任をとる覚悟もないんだから、気にしないで、自分の信念どおりにやればいい。良くも悪くも民主主義なんだからね。

『それが嫌なら、どうぞ、日本人をやめて、共産主義国家でも作ってください。』って言って、日本の北半分をあげちゃえば??(黒笑)


ところで、いつも、達観したような発言の多い、白鳳大学のなんとかって教授が、めずらしく共産党に『あんたたち、政権とりたくないの?』って聞いてた。

共産党のお約束の発言『信念を曲げてまで政権に就きたくない』・・・。ほんとにバカだな。

p.s.さて、明日は安倍内閣の閣僚が発表だ。楽しみだなぁ!


■おまけ

  H・G・ウェルズ(イギリス、歴史学者)

「この大戦は植民地主義に終止符を打ち、白人と有色人種との平等をもたらし、世界連邦の礎石をおいた。」


  アーノルド・J・トインビー(イギリス、歴史学者)

  第二次大戦において、日本人は日本のためというよりも、むしろ戦争によって利益を得た国々のために、偉大なる歴史を残したと言わねばならない。その国々とは、日本の掲げた短命な理想であった大東亜共栄圏に含まれていた国々である。日本人が歴史上に残した業績の意義は、西洋人以外の人類の面前において、アジアとアフリカを支配してきた西洋人が、過去二百年の間に考えられていたような、不敗の半神でないことを明らかに示した点にある。(1965年十月二十八日、英紙「オブザーバー」)

 英国最新最良の戦艦2隻が日本空軍によって撃沈されたことは、特別にセンセーションを巻き起こす出来事であった。それはまた永続的な重要性を持つ出来事でもあった。なぜなら1840年のアヘン戦争以来、東アジアにおける英国の力は、この地域における西洋全体の支配を象徴していたからである。1941年、日本はすべての非西洋国民に対し、西洋は無敵でないことを決定的に示した。この啓示がアジア人の志気に及ぼした恒久的な影響は、1967年のベトナムに明らかである。(昭和43年三月二十二日「毎日新聞」)


 ククリックド・プラモード (タイ国元首相 )

「日本のおかげでアジアの諸国はすべて独立した。日本というお母さんは難産して母体をそこなったが、産まれた子供はすくすくと育っている。今日、東南アジアの諸国民が米英と対等に話ができるのは、いったい誰のおかげであるのか。それは身を殺して仁をなした日本というお母さんがあったためである。十二月八日は、我々にこの重大な思想を示してくれたお母さんが一身を賭して重大決意をされた日である。我々はこの日を忘れてはならない。」( 十二月八日、現地の新聞「サイアム・ラット紙」において )


  バ・モウ (ビルマ元首相 独立宣言より)

 約五十年前ビルマは三回にわたる対英戦争の結果その独立を失えり、英国側はアジアに対する掠奪的野望を以て此等の戦争を遂行せり。英国はさらにその伝統的陰謀賄賂及び想像し得るあらゆる詐欺及び術策の武器をしようせり。・・・ビルマ人は徐々に搾取され時の進むに従い総ての国民的実質、莫大なる物資的資源、機会、文化、言語、さらに遂にはその生活様式までも失い・・・愛国者は挺身的精神をもって鎮圧、入獄、流謫、拷問及びしばしば死そのものを甘受して突進して来れり、これらの英雄はビルマの生存のため苦難を受け遂には斃れたり。・・ビルマ人はアジアを結合せしめアジアを救う指導者を待望しつつありしが遂にこれを大日本帝国に発見せり。・・・ビルマ人はこのビルマに対する最大の貢献に対する日本への感謝を永久に記録せんことを希望するものなり・・・」(一問に百答 日下公人 PHP研究所)


 ダグラス・マッカーサー(アメリカ、日本占領連合軍最高司令官・元帥)

 日本の潜在労働者は、量においても質においても、私がこれまで知っている中の最も立派なものの一つである。しかし、彼らは労働力はあっても生産の基礎素材を持たない。日本には蚕のほかに取りたてていうべきものは何もないのだ。日本人は、もし原材料供給が断たれたら(経済封鎖されたら)一千万から一千二百万が失業するのではないかと恐れていた。それ故に、日本が第二次世界大戦に赴いた目的は、そのほとんどが、安全保障のためであった。(1951年5月3日米上院の軍事外交合同委員会の聴聞会における発言)


 ハミルトン・フィッシュ(政治家「悲劇的欺瞞」(TragicDeception1983))

 ルーズベルト大統領は、その絶大な権力を使って遂に米国を日本との戦争に巻き込むことに成功した。そのことは、米国を欧州における戦争に参戦させるという彼の最終的な目的を達成させた。


 ジョイス・C・レブラ女史(アメリカ、コロラド大学歴史学部教授)

大東亜戦争下、アジア諸国に進駐して行った日本軍政の最大の特徴の一つは、各国の青年を教育し、組織し、独立精神を振起した点にある。その遺産は戦後も様々な形で生き続けている。

 日本の敗戦、それはもちろん東南アジア全域の独立運動には決定的な意味を持っていた。 今や真の独立が確固とした可能性となると同時に、西洋の植民地支配の復活も、許してはならないもう一つの可能性として浮かび上がってきたのである。民族主義者は、日本占領期間中に(日本軍により)身につけた自信、軍事訓練、政治能力を総動員して、西洋の植民地復帰に対抗した。そして、日本による占領下で、民族主義、独立要求はもはや引き返せないところまで進んでしまったということをイギリス、オランダは戦後になって思い知ることになるのである。(中略)  さらに日本は独立運動を力づけ、民族主義者に武器を与えた。日本軍敗走の跡には、二度と外国支配は許すまいという自信と、その自信を裏付ける手段とが残ったのである。東南アジアの人間は今や武器を手にし、訓練を積んでおり、政治力、組織力を身につけ、独立を求める牢固たる意志に支えられていた。(「東南アジアの開放と日本の遺産」秀英書房、256~7ページ)


 ロスロップ・スタッタード(アメリカ、歴史学者)

 すでに四百年の間、連続的勝利によって、白人は本能的に自己の膨張は無限に継続するものと信ずるに至った。1904年の日露戦争以前には、自己の膨張が停止するというような思想は白人千人中の一人にも考えがおよばなかった。(中略)1900年は、四百年間みなぎりきった白人潮勢の頂点であった。白人はその時、威名と実力の頂上に達したのである。その後わずか四年にして日本は猛然起って露国に抗し、旅順港に巨砲弾を浴びせて世界を驚かした。その刹那に白人の退潮が始まった。(長瀬鳳輔訳『有色人種の勃興』政教社、147,151頁)


 ジョージ・S・カナヘレ(アメリカ、ハワイ日本経済協議会事務局長・政治学博士)

 日本占領軍がインドネシア民族主義のために行った種々の仕事の中で、最も重要なものの一つは、正規軍及び准軍事組織を創設して、それに訓練を与えた事である。(中略)  インドネシア人が軍事訓練を受けたことの意義は極めて重要なものであった。これが後のインドネシア革命軍の大部分の将校と何千の兵士となり、復帰してきたオランダ勢力と独立戦争を戦う際の基盤となった。日本によって与えられたこのような機会がなかったならば、戦後のインドネシア民族革命の経過は違ったものになっていたであろう。


  ラグ・クリシュナン(インド、大統領)

 インドは当時、イギリスの不沈戦艦を沈めるなどということは想像もできなかった。それを我々と同じ東洋人である日本が見事に撃沈もした。驚きもしたが、この快挙によって東洋人でもやれるという気持ちが起きた。(昭和44年「日本経済新聞」)


 ラダ・ビノード・パール(インド、極東国際軍事裁判判事・法学博士)

  要するに彼ら(欧米諸国)は日本が侵略戦争を行ったということを歴史にとどめることによって、自分らのアジア侵略の正当性を誇示すると同時に、日本の一七年間(昭和3~20年、東京裁判の審理期間)の一切を罪悪と烙印する事が目的であったにちがいない。・・・・私は1928年から1945年までの一七年間の歴史を二年七ヶ月かかって調べた。この中には、おそらく日本人の知らなかった問題もある。それを私は判決文の中に綴った。その私の歴史を読めば、欧米こそ憎むべきアジア侵略の張本人であるということがわかるはずだ。それなのに、あなた方は自分らの子弟に、「日本は犯罪を犯したのだ」「日本は侵略の暴挙を敢えてしたのだ」を教えている。満州事変から大東亜戦争にいたる真実の歴史を、どうか私の判決文を通して十分研究していただきたい。日本の子弟がゆがめられた罪悪感を背負って、卑屈、頽廃に流されていくのを私は平然として見過ごすわけにはゆかない。あやまられた彼らの宣伝の欺瞞を払拭せよ。あやまられた歴史は書き変えなければならない。(昭和二十七年十一月五日、広島高等裁判所での講演)


  グラバイ・デサイ(インド、インド弁護士会会長・法学博士)

 このたびの日本の敗戦は真に痛ましく、心から同情申し上げる。しかし、一旦の勝負の如きは必ずしも失望落胆するに当たらない。殊に優秀な貴国国民においておやである。私は日本が十年以内にアジアの大国として再び復興繁栄する事を確信する。  インドは程なく独立する。その独立の契機を与えたのは日本である。インドの独立は日本のお陰で三十年早まった。これはインドだけではない。インドネシア、ベトナムをはじめ東南アジア諸民族すべて共通である。インド四億の国民は深くこれを銘記している。 インド国民は日本の国民の復興にあらゆる協力を惜しまないであろう。他の東亜諸民族も同様である。(1946年、デリーの軍事裁判に参考人として召還された藤原岩市F機関長に対する挨拶)


  ジャワハルラル・ネルー(インド、独立後の初代インド首相)

 チャンドラ・ボーズが日本と協力してつくったインド国民軍《INA》の裁判で、弁護士として法廷に立ち「これら立派な若者達の主たる動機は、インド解放への愛情であった・・・・彼らの日本との協力は、インド解放を促進するための手段であった。余はチャンドラ・ボーズ氏の独立への情熱を疑わない」と述べた。(貝塚茂樹編『民族解放の星』講談社、253~4頁)


 アリフィン・ベイ(インドネシア、ナショナル大学日本研究センター所長・政治学博士)

  日本に占領された国々にとって、第二次世界大戦とは、ある面では日本の軍事的南進という形をとり、他面では近代化した日本の精神的、技術的面との出会いであった。日本が戦争に負けて日本の軍隊が引き上げた後、アジアに残っていたのは外ならぬ日本の精神的、技術的遺産であった。この遺産が第二次大戦後に新しく起こった東南アジアの民族独立運動にとって、どれだけ多くの貢献をしたかを認めなければならない。日本が敗戦国になったとはいえ、その精神的遺産は、アジア諸国に高く評価されているのである。その一つに、東南アジアの教育に与えた影響があげられる。(中略) (日本は)目標達成のためにどれほど必死にやらなければならないかということを我々に教えたのであった。この必死の訓練が、後のインドネシア独立戦争の時に役立ったのである。(「魂を失った日本」未央社、57~65ページ)


  ブン・トモ(インドネシア、元情報・宣伝相)

  我々アジア・アフリカの有色民族は、ヨーロッパ人に対して何度となく独立戦争を試みたが、全部失敗した。インドネシアの場合は、三百五十年間も失敗が続いた。それなのに、日本軍が米・英・蘭・仏を我々の面前で徹底的に打ちのめしてくれた。我々は白人の弱体と醜態ぶりをみて、アジア人全部が自信をもち、独立は近いと知った。一度持った自信は決して崩壊しない。日本が敗北したとき、”これからの独立は自力で遂行しなければならない。独力でやれば五十年はかかる”と思っていたが、独立は意外にも早く勝ち取ることができた。


  ガザリー・シャフェー(マレーシア、元外相、アセアン創設によりハマーシェルド賞受賞)

 日本の某代議士の「過ぐる大戦において、わが国は貴国に対しご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」という挨拶に対して、「どうしてそういう挨拶をなさるのですか。あの大戦で日本はよくやったではないですか。マレー人と同じ小さな躰の日本人が、大きなイギリス人を追い払ったではありませんか。その結果、マレーシアは独立できたのです。大東亜戦争なくしては、マレーシア人もシンガポールも、その他の東南アジア諸国の独立も考えられないんですよ」

 さらに続けて、玉井顕治、名越二荒之助、中島慎三郎の三氏に対していわく。 「私は威張る人も、ぺこぺこする人も嫌いです。日本はもっと大きくアジアに眼を開いてください。現在、日本は南方の発展途上国に対する援助額はダントツです。押しも押されぬアジアの経済大国ではありませんか。『ルック・イースト』『日本に学べ』という呼びかけは、シンガポールやマレーシアだけではありません。口に出しては言わないけれど、アジアの国々のこれは本音なんですよ。かって反日感情の強かった国々にも、次第に親日感情が起こりつつあります。そうしたなかにあって、日本は欧米にばかり目を向けず、アジアに対して責任を持つ国になって欲しいのです。日本はかつてアジアに対して責任を感じ、そのために、戦争であれだけの犠牲を払ったのです。この尊い戦争の遺産を否定することは、バックミラーばかり見ているようなものです。自動車は前を見て運転しなければ、進路を間違えますよ」(昭和六十三年七月十九日、於赤坂プリンスホテル)


 朴 鉄柱(韓国 平成二年一月逝去・六十八歳 、韓日文化研究所 昭和四十二年十月)

「ソウルから日本を眺めていると、日本が”心”という字に見える。北海道、本州、四国、九州と、心という字に並んでいるではないか。日本は万世一系の御皇室を頂き、歴史に断絶がない。それに対して韓国は、断絶につぐ断絶の歴史で涙なくしてみることはできない。」

「現在の日本の自信喪失は敗戦に起因しているが、そもそも大東亜戦争は決して日本から仕掛けたものではなかった。平和的外交交渉によって事態を打開しようと最後まで取り組んだ。それまで日本はアジアのホープであり、誇り高き民族であった。最後はハル・ノートをつきつけられ、それを呑むことは屈辱を意味した。”事態ここに至る。座して死を待つよりは、戦って死すべし”というのが、開戦時の心境であった。それは日本の武士道の発露であった。日本の武士道は、西欧の植民地勢力に捨て身の一撃を与えた。それは大東亜戦争だけでなく、日露戦争もそうであった。日露戦争と大東亜戦争ーこの二つの捨て身の戦争が歴史を転換し、アジア諸国民の独立をもたらした。この意義はいくら強調しても強調しすぎることはない。」

「大東亜戦争で日本は敗れたというが、敗けたのはむしろイギリスをはじめとする植民地を持った欧米諸国であった。彼らはこの戦争によって植民地をすべて失ったではないか。戦争に勝った敗けたかは、戦争目的を達成したかどうかによって決まる、というのはクラウゼヴィッツの戦争論である。日本は戦闘に敗れて戦争目的を達成した。日本こそ勝ったのであり、日本の戦争こそ、”聖なる戦争”であった。ある人は敗戦によって日本の国土が破壊されたというが、こんなものはすぐに回復できたではないか。二百数十万人の戦死者は確かに帰ってこないが、しかし彼らは英霊として靖国神社や護国神社に永遠に生きて、国民尊崇対象となるのである。」


 朱 耀翰 {韓国 元国会議員 ゴーマニズム宣言第六巻p232}

 「アメリカ大統領ルーズベルト君、君は口を開けば必ず正義と人道を唱えるが、パリ講和条約の序文に人種差別撤廃文案を挿入しようとしたときこれに反対し削除したのはどこの国だ?黒人と東洋人を差別待遇して同じ席にも着かせずアフリカ大陸で奴隷狩りをしたのはどこの国であったか?しかし君らの悪運はもはや尽きた。一億同胞なかんずく半島の二千四百万は渾然一体となって大東亜聖戦勇士とならんことを誓っている!」


  ニミッツ元帥(アメリカ 太平洋艦隊司令長官)

 この島を訪れるもろもろの国の旅人達よ。故郷に帰ったら伝えてくれよ。この島を守るために、日本軍人は全員玉砕して果てた。その壮絶極まる勇気と祖国を想う心根を!


  スリム中将(イギリス第十四軍司令官)

 たたかれ、弱められ、疲れても自身を脱出させる目的でなく本来の攻撃の目的を以て、かかる猛烈な攻撃を行った日本の第三十三師団の如きは、史上にその例を殆ど見ないであろう。(「敗北から勝利へ」)

 かくの如き望みのない目的を追求する軍事上の分別を何と考えようとも、この企図を行った日本軍人の最高の勇気と大胆不敵さは疑う余地がない。私は彼等に比肩し得べき如何なる陸軍も知らない。(同書)


  蒋介石

 ラモウ・騰越を死守しある日本軍人精神は、東洋民族の誇りたるを学び、範として我が国軍の名誉を失墜せざらんことを望む


  ベルナール・ミロー(フランス ジャーナリスト)

 これら日本の英雄達は、この世界に純粋性の偉大さというものについて教訓を与えてくれた。彼らは1000年の遠い過去から今日に、人間の偉大さというすでに忘れ去られてしまったことの使命を、とり出して見せつけてくれたのである。(『神風』)


引用・参考文献 『「世界から見た大東亜戦争」名越二荒之助編、展転社』

2006年09月26日

元宝塚女優議員とアホな議員の効能

20060926_chanel.jpgやっぱり、政治は難しい・・・。

元宝塚女優 松あきら が、何故、政界に必要なんだ??どうせ、選挙の票集めだろう?くらいにしか認識していなかった。

しかし、、、、昨日のテレビタックルでは、松あきらが官邸でファッションショーを開催していたと・・・・。うっ、羨ましすぎる。モデルとあんなに近距離で・・・。

こんな事を狙って、元宝塚女優を議員にしてたのかぁ!政策だけじゃダメなんだよなぁ。なんたって潤滑油だよなぁ。元女子プロレスラーのカンドリは、官邸で、どんなパフォーマンスを見せてくれるのか??泥んこ女子プロレスかぁ?これはヤバイ??(どっかの学校の元校長先生の女性を担いだ意図は?)

やっぱり、男に良い仕事をさせるには、女の力が必要不可欠だ。フロイトも、人間活動の全ての原動力は“性欲”だと言ってたしね。

昔の人の言った事で、数少ない正しい事の一つに、女の一人や二人を囲えないで、まともな政治家にはなれない・・・・。(ほんとに言ってたのか??)


さて、《説明と責任》、良く聞く言葉だ。大竹まことも、素人(国民)の代表ぶって、テレビタックルでは炸裂している。『ちゃんと、説明してもらわなきゃ、わからない』と。野党や小泉批判の急先鋒達も異口同音だった。

国内政治に関しては、全く、その通りだと思う。

だけど、それを外交に当てはめるのは、まったく頓珍漢と言わざるを得ないのだが、“耳触り”が良いというだけで、多用する議員が多いのは、結局、政治に対してお座なりに取り組んでいる証拠なんだろう。お座なりと言うか、自分の政治家生命を懸けた、国民に対する“人気取り”なんだろう。

“国民に向いている”というスタンスは、非常に分かり易い。

大竹まことも、芸能人だから、人気取りは必死だ。『外交はアホな国民にはわかんないんだから』というスタンスは、死んでも取れない。政治家はいうに及ばず、芸能人や新聞社やテレビ局も同じだ。

大竹まことの真意がわかんないのは、この辺なのだ。おちょくって、煽って、政治家の本音の部分『外交は駆け引きなんだから、手の内を曝せるわけないだろう。そんなこともわかんないのか?』を言わせたいんじゃないのかなぁとも、感じられるんだけど・・・。読み過ぎかなぁ?


政治家が歴史を持ち出すのも、大衆に分かり易くする手段の一つだからだろう。『私は、分かり易い事を言う、分かり易い政治家です。ですから、次回も是非、清き一票を』と。


靖国問題の評価は“歴史家”に任せるべきだ。政治家は口を挟むべきではない。歴史は現在の外交カードにしか成り得ないからだ。

過去から見た現在は、すべて結果でしかない。その時点で決めた事が、将来の結果に影響を及ぼすかどうかは、その時点で厳密なプロトコルを作成し、対照となるケースも用意し、結果の違いを証明しなければ、その“取り決め”と“結果”の間の“因果関係”を言う事は出来ない。普段、理系の論文を見慣れていない人には、この辺の感覚がわからないのかもしれない。“現在の結果”に過去に存在した都合の良い“原因”を当てはめてしまい、それをエビデンス(証拠)とする間違いを犯し易いところをみると。(注1)

だから、歴史は、外交に何も産み出さない。(分かり易く言うと、過去の原因が現時点での結果と因果関係が証明できてないので、現時点で過去の原因を用いて未来の結果が予想できないから。根拠にならない理由を用いて政治的判断をするなって事。)政治・外交とは関係なしに、経済的・文化的な交流は進んでいくし。アレキサンダー大王の大侵略によっても文化は広まった。そんなもんだ。ローマの大侵略でもしかり。


歴史を外交カードに使うべきではないが基本だが、相手、すなわち、中国・韓国が靖国参拝を外交カードに使っている間は、日本も靖国参拝を続け、それを外交カードにしていかなくてはならない。

日本人は、靖国神社を大切に思い、心の拠り所にしている。こんなにも、日本人が日本人を意識する場所はない。命の次に大切な所なのだ。と中国や韓国に思わせるくらいのパフォーマンスが大切だ。そして、中国・韓国がそうは思いたくなくても、思わざるを得ないように、国際世論を味方に付ける為、全世界に向けてのパフォーマンスが必要かもしれない。これを思わせるのには、下手な説明は無い方が良い。無言で続ける事が大切だ。(マスコミが全世界に発信してくれるから、自分から言う必要は無いわけだ。)

そうすることで、日本にとっても靖国神社参拝が外交カードになる。(小泉さんだけじゃ、まだ足りてないみたいだから、もう少し、続けた方が良いみたい。。。)

何故なら、『日本にとって、これほどまでに大切な行為を、貴方達は止めさせようとしているんだから、日本が、日本の首相が参拝を止める事の代償は大きいですよ』と、なるからだ。(中国や韓国にしてみれば、外交カードにまで高められたくないので、今のうちに止めさせたくて必死。)

政治家は、この点で、首相の行為を批判してはいけない。ましてや、自分の選挙の票の為だとしたらもってのほか。政治家が全員一致して、靖国参拝をすべきなのである。

ただし、中国や韓国にも、自分達の立場を理解してくれる日本人がいる事が必要だ。これが無いと、カードにならなず、喧嘩の種に成り下がる。その役目が“歴史家”“歴史学者”なのだ。あと、共産党と旧社会党。


小泉さん、説明しろって言われて、こんな、手の内を公に曝しちゃったら、外交カードとして使えないジャン。大石蔵ノ助じゃないけれど、『敵を欺くには、まず味方から』は鉄則でしょう。

そして、結果的に外交カードに使えなかったとしても、『日本は外圧に屈しない国だ』『靖国でせめても駄目だ』との印象を植え付ける事が出来る。

政治家たるもの、一つの態度や政策を一つの目的でしか行なわないようでは、失格である。二重にも三重にも目的を持たせ、一つの行動によって、全ての目的が達成できなくても良いようにしておかなければならないし、それを考えてこそ、国会議員だ。(地方の利益代表、地方の大名のような国会議員は必要無しの理由にもなる。)

こんなことは、カエサルが2000年も前に行なっていた政治のやり方だ。

小泉前首相が考えてないわけ無い。


『小泉さんは、思い込んだら突っ走る人だ』とか『人に言われると意固地になる』とか言って、揶揄する議員がいるけど、中国・韓国に対して、昼行灯を印象づけるには、一役買っている。

これが、唯一の“アホな議員”の効能だな。

小泉さんが彼らに対して、何も言わないのは、内心『シメシメ』って思っているからかもしれないよ。


『政治家には、野心の大きな人と虚栄心の大きな人がいる』とは、塩野七生女史の“ローマ人の物語”に書いてある言葉だ。

虚栄心の大きな人は、他人の評価が非常に気になり、この評価を上げる事に腐心する。
野心の大きな人は、人の評価なんぞ、気にしないで、自分の思った事に向かって突っ走る。

カエサルは虚栄心も大きかったが、それ以上に野心が大きかった政治家(軍人)だ。とは、塩野七生女史のカエサル評である。

私にカエサルは良くわからないが、小泉さんは、どの位の大きさかはわからないが、虚栄心よりは野心の大きな政治家だったと思う。そして、国の舵取りをする政治家は、この方が良い。

今日、船出の安倍内閣にも期待する。一番の期待は、第9条改正。

p.s.第9条の改正って、今は国内問題になったけど、良くここまで来たよなぁ。昔は、アジア諸国に気を遣っていた(共産党、社会党、朝日新聞が気を使わせていた)んだもんなぁ!


注1:ゴルフのタラ・レバを、本当に信じているのだろう、この手の人達は。このホールをトリプルボギーにしてしまったのは、第3打をダフったからだ。だから、あのミスが無ければ、パーの筈だってね。これ、笑い話なんだよ!理解できなかった??トリプルボギーを叩くには、他にも原因がいっぱいあるんだよ。ヘタクソってのも含めてね。

2006年09月27日

「タカ派」安倍氏に厳しい視線 海外メディアの総裁選評

20060927_koizumi.jpg安倍内閣の感想を聞かれて、共産党や社民党は、朝日新聞と同様の見解『安倍内閣=“タカ派”』と判で押したようなコメントだった。

毎度の事かもしれないが、昨日からツラツラ考えていた事は、小泉→安倍ラインで、『靖国参拝を外交カードに、第9条改正を通す』ってシナリオがあるんじゃないかと・・・。『参拝止めるから、第9条改正に文句をつけんなよ!』って。

そうすると、共産党、社民党、朝日新聞と中国は、騒げは騒ぐほど、小泉→安倍の術中に嵌まる・・・って事で、ざまあみろって感じ?!騒がなきゃカードにならないのにねっ!


さて、以下にちょっと前の朝日新聞の記事を引用するが、朝日新聞のお家芸が見事に現れていて、思わず、仕事中にもかかわらず“吹いて”しまった。

「タカ派」安倍氏に厳しい視線 海外メディアの総裁選評

2006年 9月14日 (木) 11:42

 5年半ぶりとなる日本の首相交代を、海外メディアはどう見つめているのか――。今のところ、退任する小泉首相に対して功罪の評価が相半ばする一方、次期首相の座が確実視される安倍官房長官に対しては、その歴史観や憲法観について厳しい見方が目立っている。

 次期政権で立て直しが求められるアジア外交。安倍氏の姿勢に関心が集まる。中国メディアは安倍氏を紹介する際、必ずといっていいほど「タカ派」「改憲論者」などの形容詞をつけ、警戒感をにじませる。

 「安倍氏は靖国神社の長期にわたる支持者」(華僑向け通信社・中国新聞)との報道がある一方で、上海紙・解放日報は、靖国参拝を否定も肯定もしない安倍氏について「あいまいな態度は日中関係を改善しようとする姿勢のあらわれ」との見方も紹介している。

 やはり対日関係が冷え込む韓国では、「小泉を忘れて安倍時代に備えよう」(中央日報)などと関係改善に期待が集まっていた。同紙は9月に入って1面トップで「安倍の日本」という連載を組むなど、大手紙は軒並み高い関心を示した。

 だが、総裁選が近づくにつれ、今春に靖国参拝をしたことや95年の村山首相談話の踏襲を明言しないこと、北朝鮮に対する強硬路線が変わりそうもないことが逐一伝えられ、期待を込める報道は皆無となった。

 米国でも、リベラル色の濃いニューヨーク・タイムズ(2日付)は、安倍氏を「タカ派」「強硬派」などと紹介。なかでも、経験の浅い政治家と見られていた同氏に北朝鮮が与えた影響に着目。拉致問題で強硬派のスタンスをとり、「国民の怒りを明言することで、強い指導者のイメージと人気を得た」と分析した。

 さらに、小泉首相が認めた東京裁判の正当性を安倍氏は受け入れていないとし、改憲や日米同盟の強化を目指す考えにも触れた。

 4日発売のドイツの有力週刊誌シュピーゲルでは、安倍氏が「東京裁判の判決について、いまだに歴史家の判断の余地があると述べている」として、ホロコーストを否定したイランのアフマディネジャド大統領と「似ている」と指摘した。

 ロシア紙コメルサント(11日付)は安倍氏について、対中韓関係を立て直そうとする一方で、「自衛隊を完全な軍事力に再編し、国外で活動する権利を与えるとの小泉路線は引き継ぐ」と指摘した。

 一方、小泉首相については、タイ字紙コムチャットルック(12日付)が衆院を解散してまで郵政民営化を実行したことなどを挙げ、「指導者としての高い資質を示した」と評価。人気を保ったままの退任にも「偉大なサムライは、潮時を心得ている」と持ち上げた。ただ外交面では、「多くの人が小泉首相は失敗したと考えている」(タイ字紙マティチョン)といった論評が目立つ。


【ガリア戦記】【内乱記】で嘘は書かなかったが、本当の事をすべて書いていたわけではないというカエサルの筆法は、当時では威力絶代だっただろうが、すでに、インターネットが普及している現在、事実を意図的に取り上げない事が、“滑稽ですらある”と言うのに、どうして“筆法”を変えられないんだろう。『医療事故に見る新聞各社の対応』でも指摘し事だけど、無理矢理、悪人をでっち上げて、その悪を暴くというやり方は、ダサイんだけどなぁ!!(私は、ローマ人の物語を読んで、カエサルが弁護士の父と呼ばれるキケロと並び称されるほどの一流の文筆家であった事を知った。)

あっ、だから、お家芸かっ!

韓国は、既に国際世論に『中国の後追い』が形成されているので、中国より先にコメントを出さざるを得ないわけで、先に反日報道しちゃった後に、中国が寝返ったら目も当てられない、取り残されちゃうって焦りからか「小泉を忘れて安倍時代に備えよう」となっている。

朝日新聞は、ダシに使う韓国が“反日の狼煙”を降ろしてしまったんじゃ実も蓋も無いわけで、朝日新聞のお家芸である、一旦、歩み寄ったかに見せて『だが~』とか『ただ~』等々を用いて、些細な事にコントラストを付けて、さも重大な事のように見せかける“ストラテジー(敢えてこの単語を使ってあげました・・笑)”を駆使している。

韓国の「小泉を忘れて安倍時代に備えよう」の次段落からの『だが、総裁選が近づくにつれ、今春に靖国参拝をしたことや・・・・・・』が、それだ。


『東京裁判の正当性』について、小泉さんはアメリカのポチだったんだから当然受け入れるわけで、欧米(ロシアの含む)にしてみれば、大東亜戦争前の欧米による東アジア全域に渡る植民地支配の過去を“日本を悪者”にする事で“国際世論”を回避したい思惑が、ネットを通して一般大衆にバレバレになってきている現在、安倍さんだって、これ見よがしな“受け入れ”が出来る筈が無い。

まして、欧米一辺倒だった貿易が、対アジアにウエイトが移ってきている現在、アジアに目を向けざるを得ないと言う事は、必然的に、欧米と距離をおくと言う事になる。(ってゆーか、企業がその方向だから、政府は口出しできない)

そして、憲法第9条を改正して、集団的自衛権を認め(共闘がアメリカとは限らない)、自衛隊を軍隊と改称し、防衛庁を防衛省に格上げする事で、アメリカと距離をおいて、真の日本の独立、ポチから脱却、日本の“成人式”を目指しているんだから、当然だ。

しかも、極めつけは、日本の侵略戦争とホロコーストを、あたかも、国際世論が同一視しているかのような印象操作をしておいての『ホロコーストを否定したイランのアフマディネジャド大統領と「似ている」と指摘した。』だが、元ネタが、ドイツの三流週刊誌からの引用になっている点で、形振り構わずの姿勢が見えている。

ロシアがアメリカべったりの日本の軍事力増強に喜んで、歓迎するとでも思っているのだろうか?

そして、最後に圧巻なのが、日本語の接続詞の恣意的な誤用。
タイの「指導者としての高い資質を示した」と「多くの人が小泉首相は失敗したと考えている」は、全く別の新聞が書いている。
後の、「多くの人が小泉首相は失敗したと考えている」は、タイの中の極左の新聞だろう。
それを、あたかも一人の人物が、『評価できるでる点もあるが、まずい点もある』と言っているような筆の運び方だ。
日本語では、前半は“枕”で、後半の意見が“結論”と感じる事を利用した、極めて“ずるがしこい筆法”が見て取れる。


だけど、、、、文章のズブの素人の私にも、魂胆がミエミエの文章を書いている朝日新聞って、一体、何物なの?

一体、意図は何??

戦前の戦争を煽った事に対しての反省?それとも、社会党と関係有るのかな?共産党は自分の新聞があるしなぁ・・・・。

とにかく、私には、朝日新聞がこんなになっちゃった理由はわかんないけど、悪人をでっち上げ、その悪を暴くというスタイルにこだわりがあるのは、間違い無さそうだ。多かれ少なかれ、新聞社にはある体質だけど、朝日は群を抜いている。だって、自分で飲酒運転しておきながら、他人の批判記事を平気で書ける体質なんだからね。

まぁ、こんな変わり者がいても良いんだけど、笑っちゃったり、怒ったりするネタを、最近、数多く提供してくれるので、定期購読している週刊『医学のあゆみ』の読む時間が少なくなって、困っているのである。これが、最近の私の現状である。(今時、雑誌を講読してるの?って思われるかもしれないが、20年も続けていると、止めるのが勿体無いっていうか、なんか、止められないんだよね。男子男系の気持ち??)

2006年09月30日

安倍首相が所信表明 集団的自衛権を研究、改憲にも意欲

20069030_1.jpgまずは、憲法と関係の無い所から読んで頂く。
生命科学と、憲法解釈っていうか、“自然の摂理”と“それを人間がどう考えるか”について、いろんな立場があって面白いかなって思ったもので・・・。(何故、トマトは赤いの?)


幹細胞の老化

Nature September 28, 2006

今週号では、3つの研究グループが幹細胞特異的に老化を調節するタンパク質の発見について報告している。

これは、哺乳類の前駆細胞が分裂して新しい細胞を生み出す能力を加齢に伴って徐々に失うのはなぜなのかという、基本的な疑問を解明するのに役立つ。

N Sharplessたちは、細胞周期の制御に関与し、加齢に伴って発現が増えることが知られているタンパク質、p16INK4a腫瘍抑制因子を欠損するノックアウトマウスを作製した。

3つのグループが別々に行った、血液、膵臓、および脳の再生におけるp16INK4aの役割の研究から、p16INK4aがバイオマーカーであるだけでなく、老化のエフェクターでもあることがわかった。

マウスでp16INK4aの発現の上昇あるいは低下の影響を比較することで、p16INK4aが、老齢マウスにおいてのみ幹細胞の増殖を停止させることがわかった。

総合するとこれらの研究は、p16INK4aがその腫瘍抑制因子としての機能を介してがんの発生を減少させるが、それと同時に、幹細胞機能を減退させて老化に寄与していることを示唆している。

これらの研究からは、2型糖尿病が膵島の再生不全と関連している可能性や、特定の組織でこのタンパク質の働きを阻害することによって加齢による影響の一部を抑えられる可能性がみえてくる。

※老化と寿命が『=』で結べない所が面白い。幹細胞機能を優先すればがんの発生が増加し、がんの発生を抑えようとすれば幹細胞が弱っちゃう。つまり、老化は寿命の十分条件だけど、必要条件じゃない。老化しなくっても死んでしまう事があるからだ。

死は避けられない・・・・どうやら、これだけは真理のようだ・・・。


結核菌inhAへの点突然変異導入により解明されたイソニアジドの標的

nature medicine 9月号
Vol.12 No.9 / P.1027-1029

イソニアジド(INH)は最も効果の高い抗結核薬の1つであるが、その正確な作用機序についてはいまだに異論がある。

inhAはイソニアジドの標的と考えられている遺伝子だが、今回特殊な連鎖伝達法を用いて、inhA内に1個の点突然変異が生じた対立遺伝子(S94A)を結核菌(Mycobacterium tuberculosis)に導入した。

inhA(S94A)対立遺伝子の導入だけで、イソニアジドによる殺菌およびミコール酸の生合成阻害に対して臨床的に問題となる程度の耐性が生じた。

INH-NAD阻害薬のInhAへの結合減少とこの耐性の間には相関関係があることが酵素実験およびX線結晶解析により示され、結核菌ではInhAがイソニアジドの主要な作用標的であることが実証された。

※人類の敵、結核菌の特効薬の“効き方”が、まだ、解明されいなかったんだよ。かなり古い薬なのにね。『効けば良いだろう?四の五の言ってんじゃないよ、君は!』って感じだった?

いや、解明しても、お金にならないからでしょう!!


コレステロールのグルコシル化がヘリコバクター・ピロリの免疫回避を促進する

nature medicine 9月号
Vol.12 No.9 / P.1030-1038

ヘリコバクター・ピロリ( Helicobacter pylori )による感染は潰瘍や癌腫などの胃の病変を引き起こす。

H. pyloriはコレステロール栄養要求性であるため、感染時のH. pyloriによるコレステロール同化について調べた。

本論文では、H. pyloriがコレステロール勾配にしたがって移動し上皮細胞の細胞膜からコレステロールを抽出してグルコシル化することを示す。

過剰なコレステロールはマクロファージや樹状細胞などの抗原提示細胞によるH. pyloriの貪食を促し、抗原特異的なT細胞応答を増加させる。

H. pylori投与中にコレステロールの豊富な食餌を与えると、胃中のH. pylori数はT細胞依存的に減少する。

コレステロールの内在的なαグルコシル化はH. pyloriの貪食およびその後のT細胞の活性化を阻止する。

また、コレステロールのグルコシル化を担うコレステロール-α-グルコシルトランスフェラーゼ酵素をコードする遺伝子がhp0421であることも明らかになった。

hp0421を欠失したノックアウト変異体の作出により、in vivoでの貪食、T細胞の活性化および細菌除去からの回避にコレステリルグルコシドが重要であることが確証された。

したがって、脂質のグルコシル化が免疫回避あるいは免疫応答へと局面を変化させるという、宿主・病原体間の相互作用を制御する機構が考えられる。

※今、話題のコレステロールとピロリ菌だ。
『胃の中のピロリ菌は、食事中のコレステロールが苦手』だってさ。世の中、食品中のコレステロールは気になるのに、効用は無視・・・・。って、わかったばっかりだからしょうがないジャン!!

神様は、イジワルですねぇ!

えっ?イジワルじゃない?『食い過ぎんな。食べ物選ぶな。』『これだけ守っていれば良いんだ』って、言ってるみたい。


乏しい知識で、余計な事、考えんじゃナイヨ!!

って、そり通りでございます。ハイ。


TRAF6は免疫恒常性の維持に必要なT細胞内在性の負の調節体である

nature medicine 9月号
Vol.12 No.9 / P.1088-1092

TRAF6は、TNF受容体およびインターロイキン1受容体/Toll様受容体スーパーファミリーの両方からのシグナルを伝達する分子として、自然免疫応答で重要な役割を果たしている。

本論文では、T細胞特異的にTRAF6を欠損させると、意外にも多臓器炎症性疾患へとつながることを明らかにする。

TRAF6を欠損したT細胞は、野生型T細胞に比べてホスファチジル・イノシトール3-キナーゼ(PI3K)-Akt経路の過剰な活性化を示し、その結果CD4+CD25+調節性T細胞による抑制に対して耐性になる。

これらのデータは、TRAF6の末梢での免疫寛容維持における今まで知られていなかった役割を突き止めたものであり、またレスポンダーT細胞の寛容シグナルに対する感受性を高める内在性制御機構がエフェクターT細胞に存在することを示唆するものである。

※自然免疫を獲得免疫に繋ぐ経路は、なにも、“免疫力を高める”方向だけじゃなく、“免疫を抑制する”方向にも関与していたのね・・・!

ビックリなんだけど、これって『俺の立場はどおなるんだよぉ~~~~~、今まで司令官って言われて、それなりの給料貰ってたのによぉ~~、これで減給かよぉ??』って声が、Tリンパ球のグループから聞えてきそうだなっ!!

でも、神様から、『リスクマネージメンナトってヤツを考えると、オマエ達だけに任せておくのは心配だったから、実は、APC 達にも頼んでおいたのじゃ』って言われそうだな。
 
 
 

安倍首相が所信表明 集団的自衛権を研究、改憲にも意欲

朝日新聞
2006年 9月29日 (金) 16:46

 安倍首相は29日午後の就任後初の所信表明演説で、憲法解釈上、政府が禁じている集団的自衛権の行使について具体例を研究する考えを表明。現行憲法について「日本が占領されている時代に制定され、既に60年近くがたった」と改正の必要性を指摘、憲法改正の手続きを定める国民投票法案の早期成立をうたった。小泉政権の「改革の成果」を強調しつつ、「都市と地方の不均衡」や「勝ち組、負け組の固定化」への対応を重要課題に掲げる。国会審議では憲法や改革路線に対する首相の姿勢が焦点となる。

 首相は「世界とアジアのための日米同盟」をうたい、政府が禁じる集団的自衛権の行使について言及。「いかなる場合が憲法で禁止されている集団的自衛権の行使に該当するのか、個別具体的な例に即し、よく研究する」とする。国会論戦でしばしば紛糾の原因となる集団的自衛権に、国会演説で首相自ら議論を提起するのは異例だ。

 国会が発議する憲法改正についても「現行の憲法は、日本が占領されている時代に制定」されたと指摘。「新しい時代にふさわしい憲法のあり方についての与野党の議論が深められ、方向性が出てくることを願っている」として、憲法改正への道筋ができることに期待感を表明した。

 首相はこれまで目指す国家像として掲げてきた「美しい国、日本」の意味について、(1)文化、伝統、自然、歴史を大切にする国(2)自由な社会を基本とし、規律を知る、凜(りん)とした国(3)未来へ向かって成長するエネルギーを持ち続ける国(4)世界に信頼され、尊敬され、愛される、リーダーシップのある国の4点を挙げた。

 しかし、自民党総裁選で主張してきた持論の「戦後レジーム(体制)からの脱却」という言葉は使わず、全体的に穏健なトーンに組み立てた。

 政権の重要課題としている「教育再生」については、教育の目的を「志ある国民を育て、品格ある国家、社会をつくることだ」と宣言。ただ、教育基本法改正案の早期成立は強調したものの、教育再生のための具体策には踏み込んでいない。

 首相が関係改善に意欲を示す中韓両国についても、「大事な隣国」としたうえで「未来志向で、率直に話し合えるようお互いに努めていくことが重要」としたが、関係改善への道筋は示していない。政権課題として注目を集める課題の多くには、強く踏み込まない「安全運転」の側面も強い。

 内政面では小泉政権が進めた改革路線の継承と、格差是正への対応の両面を強調。「改革の炎を燃やし続ける」と宣言した一方、「都市と地方の間の不均衡や、勝ち組、負け組が固定化することへの懸念、厳しい財政事情など、解決すべき重要な課題が我々の前に立ちはだかっている」と指摘。

 地場産品振興などに取り組む自治体に地方交付税を重点的に配分する「頑張る地方応援プログラム」を来年度から開始させ、農産品などの輸出を13年までに1兆円規模にすることも公約。

 だが、財政再建については「成長なくして財政再建なし」と経済成長を重視する姿勢を強調。消費税についても「『逃げず、逃げ込まず』という姿勢で対応する」とするにとどめる。「行政改革を強力に推進し、簡素で効率的な『筋肉質な政府』を実現する」と訴えるが、成長に依存する姿勢で解決できるかどうかは、不透明なままだ。

 衆院議院運営委員会は29日、所信表明演説を受けた代表質問を10月2、3の両日に行うことを決定。参院の議運委も、3、4の両日の代表質問を決めた。


私は、極々、平均的な日本語を話す日本人だ。私の理解している日本語で、日常生活において、ほぼ意志の疎通が図れていると思っている。そんな平均的な日本人の私が、憲法第9条を読んで、そこに書いてある意味を私の言葉にすると・・・

憲法第9条

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

1.日本人は、平和を願っているので、国際紛争を解決する方法として、戦争や武力は使わない。
2.戦争を武力を使わない為に、日本は軍隊を持たないし、戦争はやらない。

となる。これ以外に“解釈”ってのがあるってんだから、なんだかなぁである。

で、『憲法第9条』をキーワードにネットで検索すると、実にたくさんのサイトがヒットする。面白い事に、ほとんどが、護憲派のサイトだ。

改憲派のサイトが少ないのは、世の中の趨勢に“護憲派”の焦りが見えていると感じるのだが、いかがだろうか。

20060930_2.gifそれは、さておき、この護憲派の論法が、あまりにも、皆さんソックリで、びっくりで、開いた口が塞がらなかった。(これは、護憲派の踊りではないですよ)

それらを簡単にまとめると、、、
護憲派(自分達は)は、平和を希求している。武力の放棄は、戦争を起こさない手段に成り得る。
改憲派(敵は)は、平和なんぞくそ食らえと思っている。そして戦争が大好きだ。
ということになろうかと思う。兎に角、日本が今まで平和だったのは、第9条のおかげで、これを改正すると、日本は戦前の軍国主義国家になるんだってさ。

その為の理屈(屁理屈)を沢山並べているのだが、まぁ、それを全部認めるとして、私は、護憲派の人にいくつか質問したい。

①日本が戦争を拒否しても、北朝鮮が核ミサイルを日本に打ち込んできたらどうするのか?
②世界から戦争・紛争がなくなり、地球上の人口が増えて、地球でみんなが生活できなくなった時、他の星を侵略しに行くか?或は宇宙ステーションを作ったら、誰(どの民族が、この国の人)が移住するのか?


『仮定の話には答えられない』との答えは拒否させて頂くということでヨロシク!!


結局、護憲派の人は、理想論ばっかりで、現実の問題を解決する事から逃避していると言わざるを得ないんだよなぁ。


戦争が終わった直後の状態で取り決めた事は、戦争の終わった直後の日本の状態に合わせて作られたわけだ。(注1)

時間の経過は自然の摂理だ。その中で暮らしている人間も、自然の摂理に逆らう事は出来ない。

医療では、新しい知見が得られたら、昔行なっていた治療法は行なわない。今、瀉血(シャケツ:血管を切って、悪い血を出す)を行ったら笑われるが、当然の事と思われていた時代がつい最近まであったと言う事を思い出せ!

安倍総理の『現行憲法について「日本が占領されている時代に制定され、既に60年近くがたった」と改正の必要性を指摘』は、当然だと思うんだけどねぇ!


注1:安倍内閣の使命は、憲法改正と教育基本法の改正に尽きると思っている私は、憲法第9条に付いて、どんな事を考えている人がいるのか、ネットで色々と調べてみたわけだ。
そしたら、驚くべき事に、憲法の第2章、すなわち、第9条をの原案を誰が考えたか明らかになっていないと言う事だ。


発案者をめぐる議論

このような条文を憲法に盛り込むことがいったい誰の発案であったのかが議論になることがある。マッカーサーの自伝では時の首相、幣原喜重郎のたっての希望とされているが、いわゆる「人間宣言」で「平和主義」に徹すると述べていた昭和天皇の内々の希望だったという説も根強い。また、米国の自治領であった頃のフィリピン憲法(1935年)に既に同様の条文があることから、米国主導に起案されたものであるとする見解もある。勿論、日米双方の構想として存在した可能性も否定は出来ない。


だってさ。採用するかどうかは別の話なんだから、発案者の名前くらい分かっていても良さそうなものなのに、、、、きな臭いなぁ!!

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