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メッカ巡礼でインフルエンザ流行を懸念

20070131_black_joke2.jpg『あるある大辞典』事件が、ある意味、マスコミ業界の試金石になってしまったようだ。

そして、マスコミは、以下の二つを別物だと認識していることも明らかになった。

1.嘘をつく事
2.事実だが、その“全て”を意図的に伝えない為、視聴者が誤解して、結果的に“嘘をつく事”とおなじ事になる事

私は、両方とも同じ“嘘”だって思うんだけど、マスコミは区別しているらしい。

それが証拠に、本日のみのもんた(だったかな?)では、“消費者力”なる言葉を作り出し、『騙されないために』と、天に向かってつばを吐くようなことをやっている。勘違いする方が“悪い”と言いたいのだろう。


笑止千万

マスコミは、どうあがいても“マスゴミ”以外には成り得ないようだな。

『デマが多い』と、始めから認識されている“ネット”での情報の方が遥かに“玉”が多いと言う事だろう。玉石混交とはネットにこそふさわしい?(誉めているんだよ)言葉なり。

今のマスコミは“石”を“玉”に勘違いさせる事しかやっておらず、本物の“玉”は存在せず!(インターネットに顧客を奪われそうで、必死なのはわかるけど・・・)

その中で、かろうじて“マシ”なのは NHK ってことなんだろう。

事実だけを伝えていれば良い筈の新聞各社は、その事実に自分の解釈を織り込んだりして、まったく話にならない。(一介の記者や編集者が作った文章が、“新聞”というメディアを通して発表されると、それを金科玉条のように感じてしまう、アホな国民にも大いに問題アリなのだが・・・。)


ところで、、、

安倍首相の「美しい国」、野党のやり玉に 参院代表質問

朝日新聞  2007年1月30日(火)19:36

 衆参両院で30日に行われた代表質問で、野党各党は、安倍首相のキャッチフレーズである「美しい国」を持ち出し、安倍政権を批判した。

 民主党の輿石東参院議員会長は、首相の著書「美しい国へ」に「ここ一番、国家・国民のためとあれば、批判を恐れず行動する『闘う政治家』でありたい」との趣旨を記していることに「拍手を送りたい」と褒め上げた。そのうえで、郵政離党組の自民党復党を持ち出し、「小泉改革の旗は受け継ぎたいが、改革に反対した伝統的な支持層の票も戻ってきてほしい。どっちつかずの態度だ」と批判した。

 これに対し、首相は「いかなる政治にも批判はつきまとう。たじろぐことなく、今後とも信念を貫く」と切り返した。

 このほか、共産党の志位委員長は、閣僚らの政治とカネをめぐる問題などを挙げ、「『美しい国』どころか『醜い政治』が国民から指弾されている」と指摘。社民党の辻元清美政審会長代理も、柳沢厚生労働相の「女性は子供を産む機械」との発言について「欧米では罷免だ。早くしないと、国際的に恥だ。これが美しい国づくり内閣か」と皮肉った。

 7月の参院選に向けて与野党の対決姿勢は強まるだけに、「美しい国」はますますやり玉に挙げられそうだ。

安倍首相の『美しい国』って、これに対して『なんだかんだ』と難癖つけてる人って、日本を美しい国にしたくないのだろうか?

『美しいって具体的に何だよ』とか言う感覚って、まるで子供じゃない?『美しい』の定義なんてするもんじゃないよ!誰だって、美しいって言葉にイメージがあるだろうに?

それを期待して、尚且つ、協力しようと心がけてりゃ良いんだよ。そして、その結果が自分達の思い描いていたものと違ってたら、首相から引きずりおろせばいい。

まだ、首相になってわずかな間だ。結果を出せるわけが無い。

自分の職場で『何か結果を出せ』って言われて、この程度の期間で、みんな“結果”を出せるのかねぇ?私には無理だ(きっぱり)。私一人が変わるのならこれくらいの期間でもOKだが、職場全体となると・・・・。文句を言ってる人って、それが出来る人なんだろうね!

そして、最大の“問題点”がココ!この記事の最後の行。
『7月の参院選に向けて与野党の対決姿勢は強まるだけに、「美しい国」はますますやり玉に挙げられそうだ。』

・・・・さすが、朝日新聞としか言い様が無い。さらりと、言ってのけてる。この辺はサスガ!

「美しい国」がやり玉に挙げ易いように“誘導”しているの、自分ジャン!国民の自主的な意見であり行動だとの工作してるんだろうけど、バレバレ!笑っちゃう。

野党は難癖つけるのが仕事だから、国民に分かり易い所を狙っただけの事なんだろうからね。その国民は新聞読んで「美しい国」に難癖つければ良いのかぁって、誘導されてるんじゃないの?

そして、ニュースすら恣意的なものになったのも、朝日の功績!

娯楽とニュースの境目を無くした劣悪番組、久米宏のニュースステーションあたりから、ニュースにも視聴率を持ち込むようになったんだよね。そして、そこで、さらりと“洗脳”していたのもバレバレだよ。

今朝、日本テレビの辛坊さんが言っていたのも、痛烈な批判だよな。『あるある大辞典は、情報番組じゃなくって、娯楽番組だったんだよ』みたいな事。情報やニュースと娯楽は、一線を引くべきだ。ニュースステーションはニュース番組じゃなくってバラエティなんだけど、勘違いしている人は多い。その誤解を利用しているんだよ。(爆笑問題とかいうお笑いのバカみたいな奴に、政治番組もどきをやらせるなっての!勘違いする国民がいるんだから。これは、朝日じゃねぇか?ゴメン。たけしの番組は、はっきりお笑いだからイイケドさぁ。)


『美しい国にしよう』って事自体に問題があるなら、『醜い国にしよう』の方がいいのか?『醜い国にしよう』なら、公約は簡単に実現できそうだよな!最近起きてる事件なんかを見てると、酷いもんねぇ!

公約が実現出来そう、そして、実現できたって事で評価するなら、『醜い国にしよう』で実現できたら、首相を評価するのか??

基本理念を評価するのと、それを実現できるかどうかを評価するの“混同”しているんだよな、朝日新聞。それとも、意図的にごちゃ混ぜにしているのか?

本物の馬鹿の集まりなのか?朝日新聞?

いや、絶対、馬鹿じゃないよな、朝日新聞。ミスリードを狙ってるんだよ!そして、酷い世の中になったら救世主を気取りたいんだよ!新興宗教の世紀末思想と同じだ。

結果論を持ち出しての反体制、揚げ足取、弱者の味方、正義の味方気取りばかりを続けてきたから、おかくしなっちゃったんだろう。

可哀相なのは、そこで働くまともな社員だ。でも、洗脳されていくんだうろし、洗脳されなきゃ、社内で偉くなれない・・・・。


日本のマスコミを業界自らが良くしたいなら、業界は各社、人的流通を流動的にすべし!

朝日で3年やったら、同じ年数他社に出向。それを相互に行い合う。少なくても社員の50%はそうしてもらいたい。社是がいかに“井の中の蛙”になっているかを知るには一番だと思うんだけど!(やる気がありゃ、不可能なんて無いでしょ!製薬団体は MR 認定試験とかやってるよ!業界全体としてね。新聞記者試験とか作ればいいんだよな。教師の免許を更新制にすべしとか言う前にさ!)

そして、マスコミ全体が、こんな目で見られている事を払拭したいなら真剣に考えた方が良いと思うよ!


さてさて、マスコミへの“お怒り”はこれくらいにして、マスコミにしか出来ない“取材”を当てにするしかないんだけど、この辺を“その人達の意識”も含めて、詳しく知りたいなぁて思っている事が、これ。
(本当に、日本に居ながらにして、こんな事を知る事が出来るのは、マスコミのおかげなのだ。だから、是非、事実をバランスを欠くことなく、ありのままに伝えて欲しいと思うわけだ。叱咤激励と捉えてもらえれば、嬉しいのだが・・・、無理だろうなぁ・・やっぱり。。。苦笑)

メッカ巡礼でインフルエンザ流行を懸念

〔ニューヨーク〕 エディンバラ大学(英エディンバラ)のAziz Sheikh博士らは、毎年のサウジアラビアの聖地メッカとメジナへの巡礼における混雑によりインフルエンザの世界的な流行が発生しうると、BMJ(2006; 333: 1182-1183)に発表した。


巡礼時の混雑や接近が問題

 メッカとメジナへの年に一度行われる巡礼には、毎年140か国から約200万人のイスラム教徒が訪れているが、その間に数百人が死亡または重傷を負っている。このため、疾患の感染予防のため、既にこの巡礼期間にサウジアラビアに入国する際の要件が課せられており、例えば入国するすべての人に対して、 10日以上 3 年以内に髄膜炎菌三価ワクチンの接種を課している。また、15歳以下の小児の場合、ポリオ予防接種を受けた証明が必要である。

 それに加えて、間もなく巡礼者がインフルエンザ予防接種を受けたという証明も新たな要件となるかもしれない。

 Sheikh博士ら英国とサウジアラビアの研究者らは、1 月末に始まる年 1 回のメッカ巡礼で当該地域が混雑し、互いに接近することにより、懸念されるインフルエンザの世界的流行が発生しうるとの警報を発した。

 同博士らは「メッカから戻った巡礼者のインフルエンザ感染率とキャリア率が高いことを強調した最近の研究は、世界的な流行リスクを最小化するための国際的な戦略の必要性を強調している」と述べている。


宗教的理由からマスクは禁止

 Sheikh博士らは「サウジアラビアの保健省がインフルエンザ感染の蔓延を防止するためにマスクの使用を推奨したが、これは良好な解決案でない」と指摘。その理由は「多くのイスラム教徒は、メッカ巡礼中に顔を隠すことは禁止されていると考えている」からである。また、このようなマスクは、有効性を保つには頻繁に交換する必要がある。

 同博士らは「現在のところ、サウジアラビア当局はメッカ巡礼に訪れる者のうち既存の呼吸障害のある高リスク者を対象としたインフルエンザ予防接種を推奨しているが、残念ながら、このような状態の患者の検査は必ずしも容易に実施できない」と述べている。また、新しく出現するインフルエンザ株の同定を目的とするウイルスサーベイランス研究が必要とされているが、このようなサーベイランスを行っている研究センターは世界100か所にあるもののサウジアラビアにはない。

 さらに、同博士らは「世界保健機関は世界的流行に対する予防戦略をいまだ策定中である」と指摘。また、世界中のイスラム教徒は皆、少なくとも一生に一度はメッカに巡礼することが求められているため、この点に関して緊密にサウジアラビア当局と連携し、緊急に取り組む必要があると強調している。


メッカとメジナへ巡礼で訪れるイスラム教徒達の感染症に対する知識というのは、幾ばくなのか?

それは、その国の教育環境の問題なのか?教育が受けられないからなのか?

それとも巡礼と感染症に対する予防と言うのは、天秤にかけるものとして教育されているからなのか?

感染症は流行を防ぐ為、予防が大切と言う事を、さらに、自分が感染者になったら、人にうつさないようにする事が大切(マナー?)だということを知っているのか?知らないのか?

世界的な H5N1 ウイルス対策が、ザルになりかねない。こういった人の教育?をどのようにしようと思っているのか?イスラム社会は?


日本で、恐怖を煽り立てるばかりでなく、このような事もバランス良く伝えて欲しいなぁと思った成り行きのエントリーでした。

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コメント (2)

ohta:

自民党新憲法草案がめざすところは、アメリカの戦争に、いつでもどこでも協力できるようにすることです。
「美しい国」の中身は、すでに大方明らかだと思いますよ。
こちらのアニメーションをご参考にしてみてください。
http://kaze.fm/2007constitution.gif

WebMaster:

ohta 様

平和ボケしきっている現在の日本で、私にとって“平和を訴える人たち”の存在は奇異にしか映らないので、コメントに対するレスは控えさせていただきます。
そして、『もし、北朝鮮が核弾頭搭載のミサイルを日本に撃ち込んできたらどうするのか?』の質問に対して、『仮定での話には答えようがない』と“逃げる”人たちと話をするつもりもありませんので。(ご自身たちのホームページの宣伝のためのスパムコメントとは思いたくないので、削除せずに置きますが、URL を貼るのはご遠慮ください。)

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2007年01月31日 12:54に投稿されたエントリーのページです。

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