ダブル交配は質が低下(Two's a Crowd)
夫には言えないが、妻だけが、子供が欲しくない場合、夫に隠れて不特定多数と交われば、子供が出来にくい。
今、通勤電車での読書は、渡辺淳一。
20年以上も前の一時期、渡辺淳一に凝っていたことがあり、その時、買い漁って、まだ、読んでなかった本を読んでいる。『1Q84』は、まだ買ってない、、、ってゆーか、まだ買えないから。
で、渡辺淳一の“濃い男女関係”ものを読んでいるせいか、真っ先に、こんな事を考えてしまった。
これが、普段なら、『少子化は、女性の性のモラルの変化だ』となったであろう。
こんな事を言ったら、ジェンダー関係(なんだそれ?)の論客にコテンパンにされそうだが、生物としての性の分化と進化の結果だから仕方がないよなぁ!
結局、昔ながらの“淑女”が子供を得るには必然だったのだ。(微妙な差だけど大きな差なんだよ・・・きっと)
Science June 26 2009, Vol.323オスとメスがそれぞれの適応度を最大にするために競い合うというこのプロセスは、彼らの子孫の適応度にも影響する。
性の選択の多くは、一妻多夫(polyandry:メスによる複数の交配)に由来し、この一妻多夫の進化を説明する幾つかの拮抗する仮説が出されている。
Bildeたち(p.1705)は、潜在的なメスの選択と性的拮抗作用の根底にある二つの理論を明白にするため、カブトムシ類(seed beetles)においてダブルの交配実験を行った。
予想に反して、遺伝的な適応度が高いオス(メスと一回の交配をした時に生まれる子供の数に基づいた尺度による)は、メスが高、低の遺伝的適応度を持つオスの双方とダブルで交配すると子供の数が少なくなった。
このように、交配後の性の選択は低い適応度を持つたオスの遺伝子型に有利となり、メスは複数のオスと交配する時には遺伝的な代償というリスクを負うことになる。
Postmating Sexual Selection Favors Males That Sire Offspring with Low Fitness
p. 1705-1706.
ただ、勘違いしないで欲しいのは、私は、少子化自体を“悪”で改善しなくてはならないなんて、これっぽっちも思っていない。それでなくても日本は人口過剰だと思っているのだから、減る事は大歓迎だっ!!!
だから、女性の性のモラルの変化をとやかくいうつもりは、さらさらないっ!
私が気に入らないのは、将来の福祉政策に日本人の“あたまかず”を当てにしていることだ。極端な話、これって、“ねずみ講”と一緒だ。未来永劫、人口が増え続けるなんてありえない。当たり前の話だ。
今、やらなきゃならないのは、将来の人口に依存しない福祉政策、具体的には“税制”の構築だ。
これを考えずして『少子化担当大臣』なんてナンセンス!!これを税金の無駄遣いと言わずしてなんとしょう。イライラを通り越して、あきれ果てる。
ってゆーか、政治家や閣僚に、半数は理系、それもライフサイエンス出身者を入れる法律を作るところからやらなきゃ始まらないよなぁ。キャリア官僚だって、理系が少なすぎる。
そうすりゃ、ポスドク問題もすこしは解消・・・・・(なのかっ?)
まぁ、それは置いといて、科学的な常識を持ち合わせない、裏を返せば事実を知りたくない、知ったところで何も出来ないから敢えて知ろうとしない、理系から逃避する無責任な人間(※注)が増えるってことも、ある意味、大きな流れの中の予定された事なのかも。
“性の解放”、とくに女性の性の解放は、個体数が増えすぎないようなフィードバックとして機能しているのかもしれない。
個々の女性に、『昔の女性のように・・・』と言ったところで、どうにもならない。
どうにもならない、、、、、、事自体が、神の思し召し・・・・・。なんちゃって。
戦争や病気で人が死ななく(死んでる国、地域もあるけど)なって、まだ、100年も経っていない。
そんな時代を予想していたかのように、出生率が減少する・・・・・・・。
私は神の存在なんてものは信じていないけど、自然の摂理を“神”と呼ぶなら、今、こうして無限とも言える偶然の積み重ねの結果の存在である我々人類は、擬人化したそういう存在を考えるのも、自然なのだろう。(脳がそういう機能を持っていたとしても不思議じゃない)
宗教を政治の道具に使うのでなければ、“神”を認めてもいいんだけどなぁ。
※注:移植医療を感情論だけで議論する人達を指す。しっかり議論したいなら、ライフサイエンスを学んでからにしてほしい。誰だって、愛しい人には生きていて欲しい。でも死ぬのは生き物の宿命だ。ドナー臓器がレシピエント(移植を受けた人)の体の一部になる事はありえないのだ。生物学的に。延命治療として議論するならともかく、確立された治療法だと錯覚している人を巻き込んでのイメージ操作的な議論は、吐き気がする。
読売新聞の世論調査で、15歳以下の臓器提供に“是”の人が7割超えるって出てた。
脳死を人の死とする。そこまでは当然だろう。だけど、その後がイケナイ。。。
そのうち、臓器提供しない人は「人道的じゃない」って言いかねないよねっ。いやだねぇ、世も末だよ。(臓器提供を人道問題に摩り替えるのなら、医療に宗教を持ち込むのも“是”とすべきだ!マスコミよっ!)
まぁ、この手の問題は、どちらが正しいと答えを出せるものじゃないから、ややこしいんだけどね。
人は見たいものしか見ないように出来てるし、自分は正しいって思う生き物だから。
(しかも、正しい、正しくないと判定する問題ではないんだよね)このへんは、わかっちゃいるけど、マスコミの正義感や人道的な論調に、嫌悪して反射的に行動しちゃうんだよねぇ・・・・。こういうエントリーみたいに。。。。
脳:見たいものだけを見るNature vol.460 (7251), (Jul 2009)
ヒトは、視野の中で興味を引く物体をすばやく見て取る能力が非常に優れている。
健常人に一連の写真を見せ、その中から人か車のどちらかを見つけさせる際の機能的磁気共鳴画像に関する研究で、この現象が視覚系によって達成される仕組みが明らかになった。
取り組んでいる課題にかかわらず、対象が視野のどこにある場合でも、また意識的に見ていない場合ですら、脳は目的とする物体がそこにあるかどうかを即座に決定する。
興味深いことに、脳内では外界が完全に表現されているという我々の主観的経験とは違って、現実の世界の情景の神経表現は、現在行っている行動に直接関係のある物体に限定されることが実証された。
Letters to Nature p.941
オマケ・・・・
私は、悔しくってしょうがない。特に、ポルシェに負けるところ・・・・だって、GT-2 を持ち出すなんてずるいよ。公平をきすなら スペックV を持ってこなきゃ・・・・。
ZR1 Drag Race King - Spanks GTR, 599, and GT2
でも、ブカッティには、誰も勝てなてから・・・・・、これ見て溜飲が下がったけど・・・。
Top Gear Bugatti Veyron vs Mclaren f1
と、いつでも正直なオレでした。チャンチャン。