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2010年01月 アーカイブ

2010年01月06日

マーガリンは危ないと聞いたからバターに代えた

20100106_ROME_republican.jpgタイトルは、わかる人には笑える話だけど、意味がわからず大真面目な人の方が多いのも現実。

どんなに適切で適宜な情報も、猫に小判な状態なのが、現代社会。情報量は多いのに、玉が石に紛れて見えてこないのは、悪貨は良貨を駆逐する現象なのか?

川の流れはダムを作れば止められるけど、穴が開いてちゃ止められない。川のダムに穴が開いてりゃずくわかるけど、現実社会の穴は何処に開いてるのかわかりゃしない。


ローマにカエサルやキケロが登場する100年ほど前、そう、現代はグラックス兄弟の時代に似ているって感じる。歴史好きな人には『内乱の一世紀』の始まりの時だ。

グラックス兄が始めた庶民へのバラマキ政策は、どのような答えを出したのだろう?これが元で撲殺された兄に代わって、弟が活躍するまで約10年。さらに過激になった政策の果ては??

現代では、撲殺される前にさっさと辞めちゃう大臣や責任の所在を不明瞭にする為に最大限の努力を惜しまない人達が、政治を行っているので、歴史は参考にならない。。。

無知な大衆とは政治上の目的で為される事でも、私利私欲に駆られての事であると思い込むのが好きな人種である。

そして、現代にも大量に無知は存在する。。。。


Nature Neuroscience, 2009年12月21日 に掲載された“ヒトの不平等感を感じる脳”に関する論文は、それまで、不平等感の個人差を前頭前野に求めていたのを否定するものだった。

扁桃体の社会化 -- Socializing the amygdala

不平等感に関連して現れる性格の違いは、情動の自動処理に重要な脳領域である扁桃体の活動を変化させる。Nature Neuroscience(電子版)に発表される研究は、そうした性格の違いは前頭前野の違いが原因であると示唆した以前の見解を否定している。

人が他人と富を分け合うのを好む度合いは、確固とした性格特性である。向社会的な人は、概して他人に利益を与えるように働き、自分の富を最大にしたいと思いながら他人も同じ富をもつことを望む。しかし個人主義者は、自分の富を最大にしたいと思う一方、他人が入手できる富の量には無頓着である。

人がこの種の決断に至る方法に関しては議論が続いているが、自動性の「ボトムアップ」反応は自分の報酬しか考慮せず、この利己的な衝動を抑えるためには「トップダウン」型の制御(前頭前野で働くと考えられている)が必要であるという1つの説がある。

春野雅彦(玉川大学)とC Frithは、向社会的な人と個人主義の人について、2つの報酬(自分と相手に1つずつ)に対する欲求に脳がどう応答するかを観察し、分配課題を行うときの「トップダウン」処理と「ボトムアップ」処理という考えを検討した。向社会的な人は不公平なシナリオを好まず、それ相応に応答した一方、個人主義者の選択は物事の公平性には左右されなかった。研究チームは、この2群の人々で扁桃体の活動が異なることに気づいた。向社会的な人では、報酬の不平等性の増加と扁桃体の活動の増大が相関していた。この結果から、不平等性に対する嫌悪という向社会性の特徴は扁桃体の活動と結びついたもので、利己的な衝動に対する「トップダウン」制御によって決まるのではないと結論している。


キャンディーを貰った時『あいつの方が一個多い』と言って、不満をぶちまける子供と、無頓着な子供がいることを、大人たちは知っていた。

この性格の違いが、キャンディーを貰った時にだけ、機能するなら“可愛い話”で終わる。だけど、、、、、

ローマの時代にも、世を二分する問題に発展していくのは、まさに、2100年の前も現代も、ヒトはちっとも変わっていないって事の証明だ。そして、その性格の違いは、生存競争に与える影響は小さいみたいだ。現代でも、同じくらいの比率で存在しているみたいだからね。

日本経済新聞に、「日本国民の総預金は、2020年に全て国債に食いつぶされる」とあった。

今の国家予算編成では、あと10年で、日本は倒産するって話だ。それまでに収入に見合った支出にしなければならない。

ローマの時代には、支出を制限するより、収入を増やすほうが簡単だった。何故なら、戦って属州となった国から、たっぷりと搾り取ればよかったのだから。

でも、面白いのは、属州統治の全権限を持っていた元老院が、その権限を政治家(グラックスの場合は護民官)に取り上げられるのを恐れて、これに反対する事だ。

国家の一大事なのに、自分たちの権力保持にプライオリティを置く、、、、、愚かに見えて、、、、、結果は???


現代なら、侵略戦争は“悪業”だから、話は簡単だ。支出を押さえる以外に選択肢は無い。でも、、、、、面白いのは、自分たちの領域だけは“聖域”“不可侵”だから、、、、って、ローマの元老院のような横槍を入れる輩がいる。

どちらにしても、「武器を持たない予言者(カッサンドラ)は失敗を避けられない(by マキャベリ)」事だけは、今も、かわりがない。現代では、武力以外(まっ、お金ってことなのかもしれない。武力よりエゲツナイって思うんだけど、どうかな?)になるんだろうけど。でも、グラックス兄が命を懸けた農地法の改革の目的はローマの軍事力増強だったんだけどね~。

余談だが、カッサンドラはトロイの王女で、アポロンから未来を正確に見通す力を授けられるが、同時に、誰にも信じてもらえない宿命を背負わされる。アポロンの女にならなかったから、アポロンが怒って・・って経緯なんだけど、このマキャベリの言葉は、ちょっと違うって思う。カッサンドラなら、最初から、誰にも相手にされないんだから。


さてさて、この結末は、神のみぞ知る・・・・・かも知れないが、どちらにしても、日本人の半分は、自分たちの主義主張が間違っていた事に吠え面をかき、日本人全員が“トランブゲームのババ”を引くことになるんだろう。

面白い10年の幕開けである。(あと5年経って、まだ、のらりくらの日本なら、海外脱出を本気で考え始めるとするかっ!!)


※『マーガリンは危ないと聞いたからバターに代えた』のおかしさを解説するのも無粋だが、織田信長の“短気なところ”と鳩山由紀夫の“奥さん”を比べで、100メートル走るのに、どっちが有利か?を図るようなものとでも言えば、ナンセンスさをわかって頂けるかな?

2010年01月13日

医薬業界における今世紀最大のスキャンダル

20100113_scandal.jpg 2009年12月31日、欧州議会の保健衛生委員会(Health Committee)は、昨年夏から豚インフルエンザが流行した際、欧米の製薬会社が、ワクチンや関連医薬品の売り上げを伸ばすため、国連のWHO(世界保健機構)や国際医学界などに影響力を行使し、インフルエンザに対する危機感を世界的に扇動した疑いがあるとして、調査を開始することを全会一致で決議したそうだ。

同委員会の委員長 Wolfgang Wodarg 氏(ドイツ議員 医師)は、この問題について「医薬業界における今世紀最大のスキャンダルの一つだ」と述べている。

まぬけな日本の専門家達やマスコミも、まんまと操られたってことだね。冷静な医療従事者が、いくら『大袈裟すぎる。恐がるな』って言っても、操られた(名前を売りたい)専門家達がNHKや大手新聞で得意満面に恐怖を煽るもんだから、取り付く縞もない。


マスコミの無誤謬を疑わない「ジャーナリズム信奉者」は、いまだ健在ってことだ。。。


ただ、日本が欧米と違うところは、日本はどうでもいい事はすぐに謝り反省するくせに、事が大きくなりすぎると、自分たちの間違いを素直に認めなくなるところだ。

このことは、何処かで目にしたのだが、言語に関係するのかも知れない。くるまの雑誌だったかなぁ?読んだの。。。

日本語には、『すみません』とか『ゴメン』みたいな、軽い謝り言葉が存在するんだけど、ドイツ語には存在しないって内容のもの。

よっぽどの事が無いと謝らないのがドイツ人。だけど、事が重大なら深謝する。軽々しく謝れるけど、重大なことには腰が引ける日本人って事なんだろう。(戦争、戦後に関しては当てはまりません。っていうか、「それみたことか、ドイツは謝ってるのに日本は・・・」って単純な輩がいるから、釘を刺しときます)

で、欧州議会の保健衛生委員会が総括しても、日本のマスコミは黙殺するし、専門家たちは他人事を決め込むんだろうなぁ。インフルエンザ騒動に加担した医師や専門家(当然、薬剤師も含む)は、深く反省すべきだな(スケベ心があったのはバレバレだよ)。衛生材料(マスク等)分野でも「ウイルス○%カット」とかやっている。こんなインチキ商法も厳しく取り締まって欲しいもんだ。。。(って、誰が取り締まるんだろう?誰もいないや・・・日本には)


話は変わるが、言葉の違い、、、ドイツは上記の如くなんだけど、フランスは全く違って、日本に近いらしい。すぐ気軽に謝る。そして、英語の発音が下手なんだとか。日本と似てる。。。。

この件については、昔から気になっていたことがある。それは、抗生物質の使い方。イギリスでは、こんなことをやっていた頃、フランス人は、日本人同様、抗生物質が大好きで、大量に消費していたんだと聞いていた。

えっえ~、日本人の無知ぶりを曝け出すのに、ヨーロッパの知的な国民性をダシに使えないジャン。それに、フランス人、イメージと違って、馬鹿っぷりが、ちよっと、ショック・・・なんて。

欧米コンプレックスのある私にとって、憧れの対象が、馬鹿だったりすると、がっかりしてしまう。やめて!そんな現実、突きつけないでっ!!って。(笑)

(笑)といえば、FMラヂオから流れてくる、au のコマーシャルには笑った。

「ヒロシ元気ですか?大学生活には慣れましたか?(笑)」みたいな留守電に、大学生の息子が、アタフタしながら、「なんだよぉ“カッコワライ”って」なんて突っ込みながら聞いているヤツ。お母さんからの“合コンのタブー”も、アタフタしながら聞いている。

あの、お母さんのボケっぷり、なかなかのものだ。最近のバカ親(幼稚)と違って、話し方も落ち着いているんだけど、その内容の幼稚さとのギャップが、たまらない。コマーシャル作った人は、かなりのセンスの持ち主だと見た!!


さて、そのフランス人だが、若者に車離れが起こっているのも、日本と似ているのだそうだ。もっとも、時期は日本より早かったらしいが。。。女性をものにするのに、車は使わない理由が、現代の日本の若者と同じ理由なのかどうかは、よくわからないけど。

でも、草食系って理由じゃないのは、「今年は草食系じゃなくって、○○系」なんてキャッチコピーがポータルサイトに踊っている事からも、よく、わかる。

騙すの、簡単なんだよね。日本人って。そういえば、こんなのも、ニュースになっていた。

「ゲーム脳」など脳研究で俗説、倫理指針を改定…神経科学学会

2010年1月9日 提供:読売新聞

 脳機能を画像化する装置の発展で、脳に関する非科学的な俗説が広まっていることから、日本神経科学学会(津本忠治会長)は8日、新たに研究者が守るべき注意点を盛り込んだ研究倫理指針を発表した。

 指針は2001年に策定、昨年12月、大幅に改定した。近赤外光脳計測装置(NIRS)など、人体を傷つけない装置の開発で、工学、文学など異分野の研究者が脳科学に参入した。しかし、ゲームに熱中すると、脳の前頭前野の働きが低下する「ゲーム脳」になるといった研究などが、科学的検証を受けずに流布。発表時には科学的根拠を明確にするよう求めた。また、実験で被験者へのインフォームド・コンセント(説明と同意)が十分ではない研究者が目立つとして、人権への配慮を徹底すべきだと指摘した。指針は、学会のホームページ(http://www.jnss.org/)で公表している。

「ゲーム脳」ってのが、ほんとに存在するって思っていたあなた!あなたは、科学的常識が欠如しており、インフルエンザに限らず、非常に騙されやすくなっています。どうか、お気をつけください!!

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